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2009/04/05 (日) カテゴリー: 書籍・コミック
【GAMES OF THE LIVING DEAD ゾンビゲーム大全】(ホビージャパン)

ゾンビゲーム大全と銘打ってはいるけれど、正直ビデオゲームパートの内容は食い足りない。
主軸となっているのはバイオハザードシリーズ、デッドライジング、Left 4 Deadの三作なのだけれど、バイオハザードの特集など、もうあちこちの媒体でさんざん嫌と言うほど目にしてきているし、目新しい事が書かれているわけでもない。
ゾンビゲーム大全と言うからには、さぞや古今東西のゾンビビデオゲームをカタログ的に網羅しているのかと思いきや、これは題名に偽りあり。
少なくともジェネシスのZombie Ate My Neighborsや3DOのコープスキラーについて、一言も触れられてないのは、一体どういう事よ?
逆に圧巻だったのは、この版元ならではのボードゲーム特集。
いやあ、ゾンビもののボードゲームって、こんなに沢山出ていたんすねえ。
こちらの特集は、ビデオゲームと違って海外版のみの製品やゲームブックまでもカタログ式に網羅。ビデオゲームの方も、このカタログ形式にして欲しかったなぁ。
巻末のゾンビ映画、書籍、コミックガイドは、ビギナー向けのあっさりとした内容。
【ある悪役レスラーの懺悔】(講談社)

日本のプロレスラーが自ら書いた本に、面白いものがあった試しがないって?
そんなことはない、確かにメジャー系のレスラーの著作には、しょっぱいものが多いが、逆にいわゆるインディー系と呼ばれる傍流のレスラーが書いた本は、ハズレがほとんど無い。
今までオイラが読んだレスラー本の中で一番面白かったのは、松永光弘の”ミスター・デンジャー プロレス危険地帯”だったが、松永と並ぶW★INGのもう一人の顔、ミスター・ポーゴが本名で書き綴ったこの本は、それを上回る面白さ!
極悪大王の異名を持ち、火炎放射で相手を火達磨にしたり、特注の凶器で相手の額をぎーこぎーこと切り刻んだりと、その悪行の数々で知られるポーゴさんだが、一方で「おぼっちゃま」とか「めちゃくちゃ気が弱い」なんてもう一つの顔が存在する事も、すれっからしのプロレスファンの皆様ならご承知のことであろう。
本書は、”俺様”の一人称で統一されたポーゴ様としての顔と、そして文中からにじみ出る気の弱さが露出した関川哲夫としてのもう一つの顔が、絶妙にブレンドされて得も言われぬグルーブ感を醸し出しているのだ。
そして自嘲気味な、或いは照れ隠しな”(笑)”の多用と、濡れ場になると突然官能小説まがいの文体に移行する突拍子の無さ。
ポーゴのベッドシーンって普通読みたいと思いますか?。ところが読み進むにつれ、次の濡れ場をついつい期待してしまうんだよなぁ。
ポーゴ様の口から”いつまでも、いつまでも、官能が尽きるまで”なんて表現が語られる日が来るとは、誰も思いもしなかっただろう。
アメリカ時代の準メジャー的なローカルテリトリーの話題も興味深かったし、FMW時代の大仁田厚とのバックステージのやり取りも含めた生々しい経緯も語られている。
反面物足りなかったのはW★ING時代の話。ポーゴ様自身、W★INGには良い思い出が何一つ無かったからなのだろうか、この時代の事は随分と足早に通り過ぎています。
一番興味があったのは、このW★ING時代の話だったんだけどなぁ。W★INGの裏話としては、ジェイソン・ザ・テリブルの腕折り事件(これ、マジで折ってた)のイヤーな真相を暴露。
そして一番気になるのが、”ケンドー・ナガサキの事については、本書では何も書かないことに決めている”との断り書き。
ちょっと古めのファンならミスター・ポーゴと言えば、ケンドー・ナガサキとの胡散臭いオリエンタルコンビの姿が真っ先に浮かんでくるだろうに、そのパートナーであるナガサキについては何故スルーなのか?
どうやらこれは、ナガサキから受けた執拗ないじめが原因らしいが、だからこそこういう場でそれを全部ぶちまけてしまえばいいのに、と思うのは第三者のお気楽な考え。喧嘩大王に「何書いてるんだ、あぁ?」と小田原から伊勢崎に乗り込んでこられたら、困るのはポーゴ本人だろうしなァ。

ゾンビゲーム大全と銘打ってはいるけれど、正直ビデオゲームパートの内容は食い足りない。
主軸となっているのはバイオハザードシリーズ、デッドライジング、Left 4 Deadの三作なのだけれど、バイオハザードの特集など、もうあちこちの媒体でさんざん嫌と言うほど目にしてきているし、目新しい事が書かれているわけでもない。
ゾンビゲーム大全と言うからには、さぞや古今東西のゾンビビデオゲームをカタログ的に網羅しているのかと思いきや、これは題名に偽りあり。
少なくともジェネシスのZombie Ate My Neighborsや3DOのコープスキラーについて、一言も触れられてないのは、一体どういう事よ?
逆に圧巻だったのは、この版元ならではのボードゲーム特集。
いやあ、ゾンビもののボードゲームって、こんなに沢山出ていたんすねえ。
こちらの特集は、ビデオゲームと違って海外版のみの製品やゲームブックまでもカタログ式に網羅。ビデオゲームの方も、このカタログ形式にして欲しかったなぁ。
巻末のゾンビ映画、書籍、コミックガイドは、ビギナー向けのあっさりとした内容。
【ある悪役レスラーの懺悔】(講談社)

日本のプロレスラーが自ら書いた本に、面白いものがあった試しがないって?
そんなことはない、確かにメジャー系のレスラーの著作には、しょっぱいものが多いが、逆にいわゆるインディー系と呼ばれる傍流のレスラーが書いた本は、ハズレがほとんど無い。
今までオイラが読んだレスラー本の中で一番面白かったのは、松永光弘の”ミスター・デンジャー プロレス危険地帯”だったが、松永と並ぶW★INGのもう一人の顔、ミスター・ポーゴが本名で書き綴ったこの本は、それを上回る面白さ!
極悪大王の異名を持ち、火炎放射で相手を火達磨にしたり、特注の凶器で相手の額をぎーこぎーこと切り刻んだりと、その悪行の数々で知られるポーゴさんだが、一方で「おぼっちゃま」とか「めちゃくちゃ気が弱い」なんてもう一つの顔が存在する事も、すれっからしのプロレスファンの皆様ならご承知のことであろう。
本書は、”俺様”の一人称で統一されたポーゴ様としての顔と、そして文中からにじみ出る気の弱さが露出した関川哲夫としてのもう一つの顔が、絶妙にブレンドされて得も言われぬグルーブ感を醸し出しているのだ。
そして自嘲気味な、或いは照れ隠しな”(笑)”の多用と、濡れ場になると突然官能小説まがいの文体に移行する突拍子の無さ。
ポーゴのベッドシーンって普通読みたいと思いますか?。ところが読み進むにつれ、次の濡れ場をついつい期待してしまうんだよなぁ。
ポーゴ様の口から”いつまでも、いつまでも、官能が尽きるまで”なんて表現が語られる日が来るとは、誰も思いもしなかっただろう。
アメリカ時代の準メジャー的なローカルテリトリーの話題も興味深かったし、FMW時代の大仁田厚とのバックステージのやり取りも含めた生々しい経緯も語られている。
反面物足りなかったのはW★ING時代の話。ポーゴ様自身、W★INGには良い思い出が何一つ無かったからなのだろうか、この時代の事は随分と足早に通り過ぎています。
一番興味があったのは、このW★ING時代の話だったんだけどなぁ。W★INGの裏話としては、ジェイソン・ザ・テリブルの腕折り事件(これ、マジで折ってた)のイヤーな真相を暴露。
そして一番気になるのが、”ケンドー・ナガサキの事については、本書では何も書かないことに決めている”との断り書き。
ちょっと古めのファンならミスター・ポーゴと言えば、ケンドー・ナガサキとの胡散臭いオリエンタルコンビの姿が真っ先に浮かんでくるだろうに、そのパートナーであるナガサキについては何故スルーなのか?
どうやらこれは、ナガサキから受けた執拗ないじめが原因らしいが、だからこそこういう場でそれを全部ぶちまけてしまえばいいのに、と思うのは第三者のお気楽な考え。喧嘩大王に「何書いてるんだ、あぁ?」と小田原から伊勢崎に乗り込んでこられたら、困るのはポーゴ本人だろうしなァ。
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