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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

【カクテルハーモニー】

   ↑  2009/10/17 (土)  カテゴリー: PS1
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「俺が作るファビュラスなカクテルを、アメリカが飲んだくれている。アメリカはフレイバーの神が作る酒に跪く。だけど本当に酔いたいのならば、………酒はストレートに限る。注文は!?」<映画『カクテル』より>
お客さんたちの歓声を一身に浴びながら、"Hippy Hippy Shake"にリズムを合わせて腰とシェーカーをぶんぶん振り回し、コリンズグラスを華麗に中に放っては、後ろ手にキャッチ。
バーテンとは、そんなヒップでクールでモテモテな職業。
映画『カクテル』を真に受けて、バーテンのバイトを始めた恥ずかしい過去のある俺ですが、まぁ冷静に考えれば、そんなグラスをくるくる格好良く放り投げたりするバーテンなどに、実際にお目に掛かったことは無いし、それにあれはバーテンだからモテてたわけではなく、トム・クルーズだからモテてただけの話です。そんな真理に気付くのに、大して時間は掛かりませんでした。
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さらにバーテンは、別にカクテルの作り方など知らなくても全く問題はなく、必要とされるのは、ジョニーウォーカーの中身をトリスと入れ替えても気付かない間抜けな客の見分け方だということも知りました。
例えマーロウ気取りでギムレットを注文する客にも、いいちこベースのライムハイをカクテルグラスで出しておけば、なんの文句もつけられなかったのですが、まぁあれは注文した方も、元々ギムレットがどんな味かなんて知りはしなかったのでしょう。
そんなこんなで、覚えていなくても人生を送るに於いて全く問題はないカクテルの知識ですが、教養として覚えておいて罰が当たるもんでもなし。
ゲーム感覚で親切にカクテルの基礎教養を教えてあげようなんて申し出には、素直に従っておいてもいいかもしれません。
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このカクテルハーモニーで選べるモードは5つ。
まず最初のプラクティスモードは、初心者向けの懇切丁寧なカクテル講座。
ここで初っぱなから「カクテルは偶然混ぜた酒が、たまたま美味しくて広まったもの」なんて身も蓋も無い一言が飛び出します。
つまりあれですね?カクテルっつうと、おしゃれでスノッブなイメージが強いんですけど、我々が焼酎にプロテイン粉末ぶちこんだり、ビールに青汁混ぜたり、日本酒とビールのちゃんぽんにウスターソースでひと味加えたりする行為と、大して変わりはないんですね?
カクテルの本質は、喫茶マウンテンと大差はないと、このような認識で一向に構わないんですね?
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だったら難しく考える必要はないと、次に進むのはコンテストモード。
これは自分のオリジナルレシピで作り上げたカクテルで、次々出される課題に挑んでいき、カクテルコンテストの覇者を目指すモード。
まぁ要するに、ベースとなる酒やソフトドリンクやデコレーションを適当に混ぜ合わせればいいのですが、そうなるとついつい奇を衒ったカクテル作りに励んでしまうのが、人情というもの。
こうなるともはや"Hippy Hippy Shake"よりも、「ねるねるねるね~」なんて言葉の方がお似合いな情景になってしまいますが、そんなノリでクリームやら蜂蜜やらを適当にぶっこんで混ぜてみたら、何やらくさやの原液みたいな色をしたカクテルが出来上がりました。
恐る恐る審査員に飲ませると、「口当たりが良く、美味しいですね」のお言葉。
生クリームと蜂蜜をあれだけたっぷりぶち込んだものが、口当たりがいいわけねえだろ!と内心ツッコミながらも、ここは審査員のフリーキーな舌に感謝しないといけないのかもしれません。
「レモンベースのカクテル」「炭酸の効いたパンチのあるカクテル」「ノンアルコールカクテル」等々、様々な課題を華麗にクリアしていく俺。
ノンアルコールカクテルの回では、「斬新なカクテルですね!」なんてのお褒めの言葉まで頂戴いたしました。ちなみにその時に作ったのは、単なるコーラフロートです。
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ワゴンセールの折、ワンコインで購入してきたこのソフトですが、意外やこのコンテストモードで値段分の元は取れたような気もします。
さらにこのソフトには、ギャルをカクテルでくどいていくストーリーモードも収録。
これでこっちも充実していたら、もう言うことなしだったのですが、しかし残念なことにこっちのモードは、単にギャルの好みのカクテルをチョイスして親密度を上げていくだけの作業。
そして上げたところで何か気の利いた面白い展開が待っている訳ではありません。
当初はこのストーリーモードがこのゲームのメインかと思っていたのですが、これはおまけレベルでしたね。このゲームのメインは、あくまでコンテストモードの方みたいです。
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データベースモードは、その名の通り、400を超すカクテルのレシピや由来などを収録したデータ集。
プラクティスモードと合わせて、無駄に為になること間違いなしです。このゲームは、確かにカクテル講座としては懇切丁寧で真面目にできてます。
マイフェイバリットモードは、バーテンお姉さんの質問に答えていくと、自分に最適なカクテルをチョイスしてくれるという触れ込み。
色々と質問を浴びせられて、最後の質問が「犬は好きですか?」
もちろん「はい」を選ぶと、「犬好きのあなたにおすすめは、ソルティドッグ!」
あのなぁ、それって実質最後の質問だけでチョイスしてねえか!?だいたい犬好きが塩漬けの犬を想像したって喜ばねえっつうの!

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