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タレントゲー  TPS  

【50セント: ブラッド・オン・ザ・サンド】50ワールドを満喫せよ!

   ↑  2010/03/30 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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♪ イエー、50セント、ロイド・バンクス、ヤング・バック、ジジジジジジーユニット
  デザートイーグルと黒のマック10で アメリカの悪夢を呼び起こしてやるぜ
              <G-Unit - "G-Unit">

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ギャングスタラッパーのザ・ゲーム(人名)が、自らが被告の民事裁判の場で、余りにもギャングスタという表現が乱発されることに辟易し、「実は俺、ギャングスタじゃねっすよ。俺の曲は勇ましいことばかり言ってんけど、基本的にみんなフィクション」と衝撃のカミングアウト。
「おいおい、ザ・ゲーム、そりゃねえっすよ」「幻想は最後まで責任もって守れよ」と、多くのファンを失望させたなんてことがあったらしいです。
まあゲームが本当にギャングスタだったかどうかの真偽はさておき、そりゃあ自らの利害が絡んだ裁判で、色眼鏡まんまんの陪審員の前で、「そう、俺はギャングスタ。悪い奴らはだいたい友だち」などと肯定したとしたら、それはもうほんまもんのバカ以外の何ものでもないわけで、この点に関してはザ・ゲームに大いに同情したいですね。
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そのザ・ゲームも元をただせばG-Unitの所属。確執の果てにG-Unitを除名処分になり、その後G-Unitのメンバーらと凄まじいビーフを繰り広げたことがありました。
そのG-Unitの中心人物こそ、本作の主人公である50セント。
日本の一部では彼のことを、”セントくん”などと不敬な愛称で呼んでいるようですが、是非とも本人の目の前でその呼称を使ってみせて欲しいものです。
「俺は星ルイスの相方じゃねえ!」
50(フィフティ)さんは、きっとそんな風にブチ切れることでありましょう。
「そっちのセント君じゃありません!奈良の方のセント君です!」
慌ててそう弁解しても、ますますドツボにはまるだけです。50さんのぶっとい腕から繰り出されるパンチが、実際にどの程度の破壊力を持っているか、身をもって体験してきてもらいたいですね。
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そんなギャングスタラップ幻想の最大の守護者。50さんのゲーム(元舎弟の方ではなく、こちらはビデオゲームの方。ああ、ややこしい)は、前作50 Cent: Bulletproofに続いて、この50 Cent: Blood on the Sandで二作目。
まあBulletproofが、相当にしょっぱいデキだったので、そのリベンジといったとこでしょうね。Bulletproofに比べたら、格段に遊びやすい作品に仕上がってます。
よく、弾が二、三発当たったらおしゃかの、”リアル系”FPSを信奉する人が、数発被弾しても動き回れたり、しばらくすれば体力が回復したりする他のゲームの仕様を、「現実的じゃない」などと否定したりしますが、それこそ餓狼が跳梁跋扈するストリートの現実を知らない机上の論理です。
「銃弾?何発かくらっても案外平気だよ。俺、ぴんぴんしてるよ」
それを実際に身をもって証明したのが、我らが50さん。このゲームでも、びしばし被弾してもなかなか死なない無類のタフネスぶりを見せてくれますが、誰がこれに文句をつけられるでしょうか。
天下の50さんが、10発や20発程度銃弾が当たったくらいで、くたばるわけがないのです。医療キットを探し求めて右往左往する50さん。そんなちんけな50さんの姿をみんな見たくないでしょ?
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このBlood on the SandはTPS。ステージ配置を覚えて繰り返しプレイでハイスコアを狙っていくスタイルは、コードマスターズ産(間違えました!Codemastarsではなく、Bizarre Creations産でした!)のTPS、The Clubに酷似していますが、ゲームとしての基本的な部分は、The Clubと比べるとだいぶ粗い仕上がり。
Blood on the Sandの方が、The Clubより後発なことを考えると、こちらはかなり分が悪いです。
”The Club”の劣化版”。そんな身も蓋も無い言われ方をされてしまいそうです。
しかし、両者の立場を逆にしてみると、こんな表現もできるはずです。”The Clubは、50さんの出てこないBlood on the Sand”。
そう言い換えると、何やら急にThe Clubの方が色褪せてきたではありませんか!
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このゲームのチャームポイントは、もう全て50さんの存在に集約されています。
スコアと共に重要な存在がキャッシュ。ステージの道中には金塊や光り物の詰まった木箱が多数配置されています。
マテリアルな価値観を全肯定するのがギャングスタラップ。
「光ものじゃーい!」「現ナマじゃーい!」「全部俺のもんじゃーい!」
50さんも、勿論敵なんかそっちのけでこの箱に群がります。
そうして手に入れたキャッシュで購入できるのは、高性能武器に近接格闘技。そしてトーント(タウントって表記の方が、通りがいいのかな?)。
武器と近接技のオールアンロックは、実績ポイントにも関わってきます。
当然こちらから最初に購入しておきたいところですが、しかし、そんなことをすれば50さんから、「貴様は実績にケツの穴を売った男娼だ!」などと怒られるのは必定。
ここはそんな実績や効率(このゲームは、上位武器の威力がハンパじゃないので、これを手に入れるとぐっと楽になる)を後回しにして、まずはトーントを全種類手に入れるべき。
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相手を射殺した後に、左スティックをぐいっと押し込めば、すかさず50さんが「まざーふぁっか、ぷっしー!」と、罵声で追い討ちしてくれるのです。するとスコアに罵声ボーナスなどというものが加算されるではありませんか。
「ふぁっきん、だい!」「かもん、げっいっと、びっち!」「ゆあ、ふぁっきん、でっど!」「ふぁっきん、こっくさっかー、だい!」「まざーふぁっかー!こっくさっかー!」「ゆー、まざー、ふぁっきん、ぷっしーず!」
ショップでトーントを購入する度に、50さんのボキャブラリーは、どんどん増えていきます。
しかも左スティックというものは、普通に移動しようとするときも、つい力余って押し込んでしまいがちになるもの。
そうなると、もう敵が周囲に全くいない状況でも、50さん、四文字言葉を連発しまくり。最高です、このゲーム。
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罵詈雑言担当をゲーム内の50さんにばかり任せておくわけにはいきません。
コントローラーを握るプレイヤーも、ここは是非、50さんに負けないボキャブラリーで敵を罵りまくりたいものです。
そりゃ日本人が「ふぁっく!」などと口に出したところで、薄ら寒いだけですから、ここは日本語で50さんに対抗。
「這いつくばってちんちん舐めろ、この犬野郎!」
「じすいず、ふぁっくどまん!」
「ケツの穴に弾ぶちこんで、お通じよくさせたろうか、便秘野郎め!」
「ごな、ふぁっくゆー、あっぷ!」
もうモニターの内と外とで、俺と50さんの罵声合戦で大変なことになってますが、しかしそうしてこそ、このBlood on the Sandの面白さは最大限に発揮できるというものです。
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相方に選べるのは、トニー・イエイヨー、ロイド・バンクス、DJ・フー・キッド。血よりも濃い絆で結ばれたG-Unitのメンバー。
中東のライブ会場で、ギャラ未払い騒動に端を発して、武器商人や中東アンダーグラウンド界を巻き込んでの大ドンパチ合戦に至る荒唐無稽な展開も、「50さんならありえない話じゃないっすよ!w」と強引に納得できてしまう、リアルとフィクションとギャグの狭間を行く50さんの唯一無二のキャラクター。
ゲーム中のBGMは、全て50さんの曲。スコアによってアンロックされるムービーは、その殆どが50さんのPV。
最高に粗っぽく、最高にいい加減で、最高にご機嫌なこのゲーム。ゲームの素晴らしさは、その完成度に左右されるもんじゃない。Blood on the Sandは、そんな真理に気付かせてくれる。
The Club?そんなお上品なゲーム、このBlood on the Sandの足下にも及ばねえや!
(ジャイアンツのクルーンも特別出演。……いや、嘘です。嘘だけど、あの傭兵隊長はどっからどう見てもクルーンだ!)

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