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2010/04/01 (木) カテゴリー: XBOX 360

『闘走!喧嘩グランプリ』だけではなく、『マイクロマシーンズ』に『バトルバ』など、見下ろし型画面で行われるラジコン操縦タイプの武装カーレースものというのは、昔から数多の傑作を生み出してきた定番のジャンル。
そして先月、LIVEアーケードに登場した『Scrap Metal』は、傑作『Toy Soldiers』に続くXBLAの注目作として、春の新作キャンペーンの一環タイトルとして、そして何より鉄板ジャンルであるラジコン型武装カーゲームのホープとして、1200MSポイントという強気な価格設定も逆に中身に対する自信のほどを思わせて、大いに期待されたタイトルであった。

けっこうイカした車のデザイン。そしてちょとした愛車のカスタマイズ要素(南軍旗風デザインのピックアップトラックに、ファイヤーボールパターンのホットロッド。そして何よりも、ドーナッツ付きのピンク・ビートル!)など、素敵な要素はそれなりにある。
だけど、そんなイカした車が大挙して登場するのに、自分が所持できる車の枠は4台までに限られているのは、どうしても納得ができないし、面ばかりやたら多くて、無駄なやり応えだけがあるシングルキャンペーンは、どうにもこうにも気が乗らないシロモノだ。

マルチ対戦は、それなりには盛り上がるんだけど、それでもやはり白熱するとまでには至らない。
みんなも同じ思いだったのだろうか、おかげでLIVEのマルチ対戦は、あっという間に過疎ってしまった。
このタイプのゲームとして、基本的なツボは外さずよくできたゲームではあるんだけど、何かが今ひとつ足りない。決定的な何かが欠けている。
それはコクであったり、強烈に弾けた何らかの要素であったりするんだろうけど。
その足りない何かの実体がどうも明確に掴めず、さらにこのゲームに対してもどかしい思いをするという循環に陥ってしまうんだけど、身も蓋も無い言い方をしてしまえば、目立った欠陥のない優等生的な仕上がりになってしまったことが、逆にこの手のゲームとしては致命的だったような気がする。

それと、本作のLIVE対戦をやって感じたんだけど、このタイプのゲームのマルチプレイは、やはり全員の顔が見えるローカルで遊んでなんぼだとも思う。
『闘走!喧嘩グランプリ』にしろ、『バトルバ』にしろ、目の前の対戦相手の反応がダイレクトにあったから、その面白さが余計に引き立ったんじゃないだろうか。
この『Scrap Metal』ならではの要素として、二色3Dメガネに対応した3D立体モードもあるんだけど、あえて立体で見なきゃならないような演出が為されているわけでも無し。
LIVEアーケードのゲームで立体視モードを楽しみたいのなら、素直に『Invincible Tiger』の方をお勧めします。
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