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おとなの時間
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2010/07/26 (月) カテゴリー: DVD-PG

就職氷河期の再来と言われている昨今。8万人もの新卒者が、未だ内定を貰えないという厳しい状況の中、ここに採用面接に臨む女性が一人。
秋月杏奈。改名後の紅音ほたるという名前のほうが通りがいいでしょう。ギャル系のイメージで売った、プロフェッショナルなAV女優さん(現在は引退)です。
この秋月杏奈名義の頃は、紅音ほたるのギャル淫女なイメージとはおよそ対照的な清楚なロリ系。並べてみると、とても同一人物には見えません。
もっとも俺の高校時代に二つ隣の席だった女子も、夏休みを境に秋月杏奈風から紅音ほたる風に劇的にイメチェンしていましたし、女子にはよくあることなんでしょうけど。

ショートカットの初々しい女子大生が面接に来れば、立場を利用して色々とやんちゃなことをしてしまおうというのは、ナ●コの社長でなくとも考えそうなことです。
『秋月杏奈の就職活動DPG』というタイトルとは裏腹に、これはそんなしょうもないセクハラ気分を起こした面接官の立場になるゲーム。
もっとも全編で選択肢を選ぶパートは僅か2回しかないという、DVDプレイヤーズゲームを名乗るのもおこがましい、看板に偽りありの内容ですが……。
だけどこの面接官のキャラクターが、何とも言えない救いになっております。
この人、無駄に声優系のいい声。声が似ている声優を挙げるとすれば緑川光でしょうか。
ただし、いいのは声質だけで、滑舌は悪く台詞回しもぎこちない。そんな半端な二枚目声が、生真面目なセクハラトークを奏でると、秋月さんも自分の役柄を忘れて、素で呆れ果ててしまいます。

A:恥ずかしい質問をする B:体を検査する
そんな最初の二択でAを選択すると、その半端な緑川光声で、こちらの期待の斜め上を行くセクハラトークをぶちかます面接官。
「最後にエッチしたのは?」「今までした一番変わったエッチは?」「右の胸と左の胸、どっちが感じる?」
そんなありがちなセクハラ質問をしているうちは、まだまともでした(もっともこれらも、邪念の入り交じった緑川光声と、この人特有の妙な間でかまされると、妙におかしい)。
話が自慰行為のことに及ぶと、「オ●ニーはベッド以外では、どんなところでしてるんだ?」
まだ初々しい秋月杏奈が、紅音ほたるに改名後の姿からは想像できないような照れまくりの表情で、ぎこちなく「…お風呂とかで」と答えると、「き、君の家は東京か!?」

「はぁ!?」予想外の質問に目を丸くする秋月杏奈にたたみかけるように、緑川光声の質問は続きます。
「君は家族と一緒に住んでるのか?」「りょ、両親と兄弟が」「そ、そんな…、家族も居るのに。お風呂でそんなことをしてたら……、お風呂の順番が詰まって大変だろう!?」
文字通りくそ真面目な響きで、他人の家の風呂の順番を心配する面接官に、秋月杏奈は笑いをこらえるのに必死です。
「笑い事じゃないぞ。弟が部活から汗だくで帰ってきて、風呂に入ろうと思ったらお姉ちゃんが出てこないとか、大変じゃないか!」
何を本気で心配してるんでしょうか、この人は。

この面接官の自慰行為に対する興味は尽きないようで、「ところで君には、これはと言うとっておきのおかずとかあるのか?」などと、もはやセクハラにもなってないような、おっぱずしな質問まで、あの緑川光声でする始末です。
「無いです」呆れ果てながら否定する秋月杏奈。しかし面接官もしつこく「これを想像するとあっという間にいっちゃう!みたいな……」「無・い!」
もはや恥ずかしい質問とか、そんなレベルじゃないような気もしますが(女性に向かって「おかずは?」などと真顔で質問を放った例を、俺は他に知りません)、かと言って”体を検査する”を選択すると、こちらはこちらで、「秋月君。君は尻文字って知ってるか?」などと、これまたこちらの期待の斜め上を行く要求をする始末。
見ている側は、秋月さんがスーツ姿のまま「わ・た・し・は・あ・き・づ・き・あ・ん・な・で・す」と尻文字で自己紹介する光景を、どの面下げて眺めていればいいんでしょうか? これって本当にエロDVDなんでしょうか?

それでも一応面接はセクハラ度をそれなりに増していきます。
「ここでは普段、商談なんかが行われているんだが、そういった場がたまに紛糾したりすることもある。そんなときにだ、秋月君。君の力で会議の凝りをほぐしてくれないか?」
訳の分からないことを言いながら、秋月杏奈の手を自らの股間に誘う面接官。
「ああ……、秋月君。君のせいで、私のここがこんなに大人げなくなってしまったよ」
「はぁ……」
「『杏奈は大人げないここがだーい好き』って言ってみなさい」
もはや淫語にもなっていないような淫語を要求するわ、潮を吹かせれば(この頃の彼女の異名は”芦屋の潮吹きお嬢様”)吹かせたで「わ、私のソファーが大変なことになってしまった」と、思わず「そっちかい!」と突っ込みを入れたくなるような反応を示し(「帰るときに掃除してってくれ」と、後始末は秋月さん任せ)、生真面目な二枚目声から放たれる素っ頓狂な反応の数々で、DVD-PGやアダルトビデオとしては全く成立して居ないにも拘わらず、変な意味で鑑賞に堪えるDVDとして完成してしまっている作品です。
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