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【アガサ・クリスティ - エルキュール・ポアロ: 初事件】

   ↑  2023/11/08 (水)  カテゴリー: Switch
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NHKでも放映されたTVドラマシリーズや近年ではケネス・ブラナーの映画版などで、いまでも多くの人々に愛され続けている”灰色の脳細胞”の名探偵エルキュール・ポアロ。
彼がこの世に登場したのは生みの親であるアガサ・クリスティにとっても処女作となる1920年の「スタイルズ荘の怪事件」。
しかしそれがポアロにとっての最初の犯罪捜査案件ではない。
同書の中で彼はイギリスに来る以前は母国ベルギーで数々の難事件を解決した優秀な警察官であったと記されている。
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エルキュール・ポアロを主人公に据えたゲームは原作に準拠した『Agatha Christie - The ABC Murders』などがあったが、2021年の意欲作『殺人ミステリーマシーン: 犯罪推理捜査の館』で推理ADV界に一石を投じたBlazing Griffin Gamesがチョイスしたのは、原作では語られなかったベルギー警察時代。
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プロローグとなるのは彼がベルギーの田舎に飛ばされてきた(あの性格だからして、さぞや官僚機構の中では煙たがられることだろう)巡査時代。
そこでとある名家の盗難事件を担当するくだりはゲームのチュートリアルも兼ねている。
そして時は流れポアロが中央に戻り刑事として名を馳せている頃、プロローグに登場した名家の令嬢から脅迫事件の捜査を個人的に依頼され、再び田舎町を訪れるのが本編の始まりだ。
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令嬢の婚約披露パーティーに集まった招待客は、ジャーナリストに労働組合のリーダー、酔いどれな新郎の実兄など、どれも一癖も二癖もある人物ばかり(彼らは皆、脅迫の疑いをかけられている人物でもある)。
そして大雪で外部との連絡が閉ざされる中で起こる殺人事件。
関係者はいずれも動機はたっぷりある。しかしそれぞれの証言によって誰もが確たるアリバイもある。
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推理ADVでは今や老舗であるFrogwareの一連のシャーロック・ホームズものは、システムが煩雑でやや頭でっかちな欠点があるが、対してこの『エルキュール・ポアロ: 初事件』のシステムは非常にシンプルだ。
屋敷内という限定された空間の中で証拠や証言を集め、それにポアロの考察を加えたパーツをマインドマップと呼ばれる灰色の脳細胞をイメージ化した画面で繋ぎ合わせ、それによって新たな考察やフラグを展開して推理を進めていく。
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このシンプルながらもミステリとしてのストーリーラインが明快な基本システムに加えて、ポアロやその他の人物たちの言動や立ち回りがいかにもアガサ・クリスティらしい世界観に準拠しているところも本作のセールスポイント。
関係者一同を集めての大見得切っての推理披露もたっぷり二回。
タイトルではポアロなのにゲーム内字幕ではポワロとなる表記の揺れはちょっとばかり気になるところだけど、この件は突き詰めていくと早川書房に矛先が向かったりするので、この二重表記はポアロポワロ問題にもにょる人たちに対しての配慮ということにしておこう。

*関連記事
【Agatha Christie - The ABC Murders】ABC殺人事件

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