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2023/07/28 (金) カテゴリー: XBOX Series X|S

チェーン店ばかりになった最近では少なくなったが、ちょっと前までの個人経営や中規模のコインランドリーでは『Arcade Paradise 』よろしく店の片隅にビデオゲームやパチンコの筐体が置かれているのをよく見かけた。
もちろん本格的なゲーセンではない、ちょっとした小銭稼ぎ程度の目的だから、そのゲームもよく言えばポピュラリティのある、ぶっちゃけて言えば当たり障りのないものばかり。
『テトリス』『コラムス』『上海』、あるいは『スーパーリアル麻雀』や『ミスタードリラー』なんてあたりが、コインランドリーの片隅がよく似合うゲームと言ったところだろうか。
いずれも耐用年数の高い名作ばかりである。

そんなロングセラー群の中でオレがもっともコインランドリーに似合うと思うゲーム、それは『アルカノイド』だ。
ゲーセンの暗い照明とは趣を違えたコインランドリーの明るい蛍光灯の下、洗濯機や乾燥機がごとごと音を立てるその片隅で、ボールがブロックに跳ね返る「キンっ!キンっ!」という音が木霊する。
オレにとっては郊外の夜11時の定番の光景だった。

『テトリス』も『上海』も古株のゲームだが、『アルカノイド』はだいぶ年季が違う。
『アルカノイド』の登場自体は1986年だが、そのベースとなったATARIの『ブレイクアウト(ブロック崩し)』はさらに10年近く遡るビデオゲームの始祖鳥みたいな存在だ。
しかしいかにベーシックのアイディアが優れていたとはいえ、ここまで時代を跨いだ普遍性を得たのは、やはり『アルカノイド』のコンセプトの膨らませ方があまりにも優れていたからだろう。

その『アルカノイド』の最新系が本作『Arkanoid Eternal Battle』。
『テトリス』が『Tetris Effect』でデジタルサイケなビジュアルを追及したり、『TETRIS 99』でサドンデス型の大人数対戦を盛り込んだのは比較的最近のことだが、『Arkanoid Eternal Battle 』の発展の形もまさにそれ。
メインとなるエターナルバトルモードは、24人のプレイヤーが一同にアルカノイドをプレイし、得点最下位の者から順次脱落するバトルロイヤルシステムだ。

プレイヤーがラスト3人までに絞られると揃って次元要塞Doh(あのモアイみたいなやつだ)とのボス戦に突入。最後にDohを倒した者が生き残り勝者となる。
このエターナルモード、『TETRIS 99』以上にテンポが良くて面白いんだけど、いかんせんマッチングするプレイヤーが少ないのが玉に瑕だ。

この他にレトロモードと最新の一人用NEOモードを収録。
正直『アルカノイド』の普遍性におんぶ抱っこしたようなリメイクではあるんだけど、それを言い出したら『テトリス』や『パックマン』のモダンリメイクも皆そんな感じなわけで、改めてコインランドリーの片隅は厳選され生き残ったエバーグリーンなゲームたちが集う殿堂みたいな場所だと再認識するのだった。
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