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2023/06/14 (水) カテゴリー: XBOX Series X|S

ゲームの時代設定が2012年なんだけど、登場人物がみんなガラケー使ってるんですよ。
この時点で「え!?」と思ってしまった。
10年前をほんのちょっと昔と捉えてしまうのは、まぎれもないおっさん仕草ではあるんだけど、まあそれは置いといて、スマホってそんな歴史が浅いガジェットだったけ。
当たり前のような存在になってるから、もう21世紀に入ってからあるように錯覚しちゃってるけど、そう言えばそうだ。
2012年あたりはスマホを持ってる人はかなりレアだったっけ。

そんな10年以上の周回遅れでナンバリングタイトルを初代からこつこつプレイしてるオレの『龍が如く』もいよいよ第5作目に。
正直言ってこのシリーズには、そんなに高いテンションで臨んでいるわけではないんだけど、この5は珍しく序盤からスッとギアが入った。

そのわけはカタギになった桐生。
福岡の歓楽街でタクシー運転手を真面目に勤め、クレームには明太子を手土産に謝罪に赴く桐生。
これで街なかでケンカさえしなければ、その更生っぷりを大いに後押ししたくなるというものだ。
まあこのタクシー運転手のパートはタクシーシムと言えるほど凝ったものではないんだけど、他ならぬ桐生がそれを正業としてやっているところが、パロディというか良くできた二次創作的な手応えがあって面白い。
同時進行する走り屋との対決も、初代PSやセガサターンの時代によくあった挙動が極めてインチキっ臭いレースゲームそのまんまなのが、幕の内弁当的なゲームの構造に分をわきまえて納まっている。

シリーズのいかつい登場人物たちがパロディ的なカタギ生活に没頭する流れは次の冴島大河の章でも継続し、人里離れた雪山でサバイバル感の全くないマタギ生活を延々と送る冴島に、こちらは「お前らもうちょっと真面目にヤクザやれよ!」の声を呑み込むのが大変だった。
ヤクザではないが、ヤクザの精神的情婦である澤村遥も、こちらはこちらで大阪でローカルアイドル生活に精を出す日々。
商店街の営業に書店での握手会、遥がんばりまーす。

このままそれぞれが真っ当な第二の人生を歩んでいてくれればいんだけど、だがこのシリーズは毎回毎回物語を強引に収束させるのが常で、まあ前作ほど雑な収め方(「ゴム弾でした」って、大人を舐めてんのかこの野郎!)ではないにせよ、今作も似たりよったり。
オレとしては現役に復帰することなく、工事現場の誘導や、コールセンターのクレーム担当や、パチンコ屋の店員や、すき家の深夜ワンオペ(タイアップしてることだし)なんかの職を転々とする桐生や冴島の姿を見ていたいんですけど、外伝かなんかでなんとかなりませんかね?

とにかくそのいつもながらのドラマ的に無理のある風呂敷の畳み方に、あのままタクシー運転手やマタギやローカルアイドルをまっとうしてくれた方がすべてが丸く納まったんじゃないかという思いがひとしおです。
あ、そうそう、品田は労災詐欺頑張ってくれ。

あとこのシリーズでは白竜や小沢仁志や竹内力など実在俳優の登場が売りの一つだが、そのフィーチャーのされ方がカリカチュアライズと紙一重で個人的にはあまり好きではなかったのだけど、今作の哀川翔の役回りは実に良かった。
彼をモデリングしたキャラクターが出てくると浮つき気味のドラマがしっかり締まる。
翔さんが演じきることにしっかり意味がある役柄でした。
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