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アドベンチャーゲーム
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2023/03/27 (月) カテゴリー: XBOX Series X|S

辺り一面落書きだらけのボロボロな校舎。
ある世代ならば戸塚水産高校とかあの辺を思い浮かべるかもしれないが、しかしひとえにコミックカルチャーといってもその様式や価値観は様々だ。
少なくともこのクラーケンアカデミーは、荒れ果ててはいても「ビー・バップ・ハイスクール」的な価値観から、およそ遠いところにあることだけは間違いない。

音楽、美術、演劇、スポーツと4つの学部を擁するこの学校。
なんかひとつだけ食い合わせの悪そうな学部が混じっているが、しかしクラーケンアカデミーで浮いているのはスノッブな選民意識を丸出しにする演劇連中の方だ。ジョックスの皆さんは安心してほしい。
そんな学部間格差よりも問題なのは、この学校はわずか数日後に崩壊が運命づけられていること。
先がないにも程があるアカデミーの新入生こそいい面の皮だが、とにもかくにも主人公は学校近くの池に棲息する謎の巨大クラーケンに言われるがままに、時間を何度も遡ってこの崩壊を止めるハメになるのだった。

どこかネジの外れた変人たちが集う学園でのスラップスティックな日々。
これまたある世代なら「うる星やつら」の友引高校あたりを思い浮かべるであろう。あるいはもっとオタクを煮詰めたコンテンツならば、TRPGに端を発した「蓬莱学園」シリーズなんかがドンピシャだ。
『Kraken Academy』はそんなオタク寄り学園ものコミックカルチャーからの影響を強く感じさせるアドベンチャーゲーム。

ナルシストのイケメン、オカルトマニア女子、筋肉バカ、陰謀論オタクなどなど、学園スラップスティックに欠かせないネジの外れたキャラクターも選り取り見取り。
そして一番性格的にマトモそうな女子生徒はブロッコリーだが、そこで「なぜ!?」と疑問を抱いていはいけない。
そもそもクラーケンが仕切っていたような学園だ。何が起こっても不思議ではない。

この奇天烈な学園で問題解決のために奔走する手段はタイムリープ。
クラーケンから授かった時間を遡る能力で、いつでも入手アイテムをキープしたまま崩壊を迎える3日前の朝に戻ることができる。
メインストーリーはもちろんのこと、取りこぼしたサイドクエストなんかもこれを駆使すればいつでも回収可能だ。

だけど時間は錯綜していてもクエストのフラグ立てなんかはそれほど入り組んでいない。
詰まることなく物語やキャラクターとのやり取りをさくさく進められるのは、どことなくライトノベルのような感覚。
ボリュームもほどほどで架け橋ゲームズによるローカライズもツボにはまって遊びやすいドイツ生まれのカジュアルでノリの良いドタバタ学園ADV。
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