fc2ブログ
 

ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

この記事に含まれるtag :
FPS  オープンワールド  

【Far Cry 3 Blood Dragon Classic Edition】ファークライ3 ブラッドドラゴン

   ↑  2022/02/09 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
220209006.jpg
オープンワールドゲームやRPG、大作FPSなんかで、追加のミッションやシナリオをダウンロードコンテンツとして改めて売りさばく商法が普及して、もう長いことになる。
ゲームのダウンロード販売そのものがまだ目新しかった頃には新鮮に思えたこの手口だが、しかしこれが常態化するに連れて、こちらが向ける目もだんだんシビアになってゆく。
220209001.jpg
この手の追加シナリオって、基本的に本編のキャラクターやマップ、環境などのリソースを、そのまま流用しているだけだから、いくら新キャラクターを加えたり本編と別視線のストーリーを用意したところで、どうしても本編でさんざんやったことや目にしたことを、改めてまたさせられている気持ちが強くなってしまう。しかも追加でカネを投じてだ。
220209003.jpg
そうした事情の中で本編とは違う価値を与えるには、シナリオを研ぎ澄ますくらいしか方策がなかったのだが、そこにエフェクトをめちゃくちゃかけて、本編とはかなり違う見た目にしてしまう新たな手法を打ち出したのは、UBIのドル箱オープンワールドシリーズ『Far Cry 3』だ。
南国の島で突如キリングマシーンと化した若者が、島を支配するアウトローどもを獲物に人間狩りを繰り広げる。
最新作『Far Cry 6』まで続くフォーマットを確立させた一作である。
220209002.jpg
その『Far Cry 3』から派生した外伝が本作『Far Cry 3: Blood Dragon』。
舞台となるのは南の島。やることは人間狩りの繰り返し。ロケーションからシステムから本編とは一切違いがない内容であるにも関わらず、独立作品としてのしっかりとした存在感を放っているその肝は、バリバリの80年代風エフェクトがかかったビジュアル。
毒々しいネオンサイケデリアに彩られたその見てくれからは、灼熱の陽の光とコバルトブルーの海に囲まれた本編の面影は微塵もない。
220209004.jpg
そして変わったのは見てくれだけではない。
そのキャラクターやストーリーも、本編『Far Cry 3』とは世界線も時間軸もまったく異なる設定。
頻発する「サイバー」の単語。そして「ターミネーター」風ルックスの主人公を始めとして、「地獄の黙示録」やら「ランボー」やら、とにかく80年代ハリウッド映画を闇鍋にぶち込んだかが如く処理したテイスト。
ヒロインはブリジット・ニールセン風80'sクールビューティー。ラスボス戦に赴く主人公の特訓は「ロッキー」。さらにご丁寧なことに、それらを描写した幕間はムービーやイベントスクリプトではなく8bit機さながらの一枚絵進行。
220209005.jpg
80年代風の諸々をごちゃまぜに炒めて中華丼のようにぶっかけた過剰な味付けに、プレイする側もやってることは『Far Cry 3』のそのまんま繰り返しなんて事実をうっかり忘れてしまうほどだ。
そのトゥーマッチなけばけばしさで、スピンアウトなんて出自を置き去りにしてもはや独立作品としての風格すらある『Far Cry 3: Blood Dragon』。
これに味をしめたUBIは、さらにデジタルサイケデリアの出し殻をこってり系ラーメン屋のスープみたいにぶち込んだ関連作を続けて世に放つのだが、それについてはまた次回。

*関連記事
【Far Cry 3 Classic Edition】南の島の傍若無人
【Far Cry Primal】ファークライ プライマル
【Far Cry 4】王国の委譲

関連記事

この記事に含まれるtag : FPS オープンワールド 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-3080.html

2022/02/09 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment

コメント:を投稿する 記事: 【Far Cry 3 Blood Dragon Classic Edition】ファークライ3 ブラッドドラゴン

お気軽にコメント:をぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント:) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメント:として投稿する。(管理人にのみ公開)

Trackback