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2022/02/05 (土) カテゴリー: XBOX Series X|S

世界がゾンビで溢れかえったポストアポカリプスワールド。
そんな状態になっても愚かな人々は手を取り合って難局に立ち向かうことをせず、泥沼な人間同士の派閥闘争に明け暮れるのであった。
なんて社会批評に絡めるのが許されるのはロメロだけ。
ことゲームのジャンルに於いては、ゾンビのフィーチャーリングは企画の一番安易な着地点と相場が決まっている。

アメリカ南西部を舞台にテキサス連合と社会保護領、二つのグループに分かれて戦う『Dead Alliance』はマルチプレイを基本としたFPS。
キャンペーンの類は一切なく、ソロプレイはBOT戦とサバイバルモードのみ。
対戦専用のゲームではよくある割り切った仕様だが、唯一の特徴はフィールドのそこかしこにゾンビが溢れかえって、うろうろしたり無作為にプレイヤーに襲い掛かったりと第三者的な行動をとっていること。

人間様の都合にはまったく与しないゾンビだが、せっかく皆さんこんなに徘徊してるんだから、是非ともドンパチに参加を求めたい!
そこで出てくるのがグレネードを始めとした特殊アイテムの数々。
これでゾンビを誘引したり、一時的に仲間にしたり、敵にゾンビを惹き寄せるフェロモンを吸着させたり、哀れな生ける屍たちを戦略的に利用して戦いを優位に進めるのだ。

なんてコンセプトは一見とても面白そうに思えるかもしれない。
オレもトレーラーやチュートリアルビデオを観て、「これって見た目はちょっとショボいけど、実は隠れ良ゲーなんじゃない?」なんてちょっぴりワクワクさせられた。
しかし安易にゾンビに着地した系のゲームでは、トレーラーが瞬間最大風速になるのもよくある話だ。

『Dead Alliance』もまさにそれ。見るとやるとじゃ大違い。
少なくとも無数に湧いてくるゾンビのモブを環境的に利用して立ち回るというコンセプトは、実際のゲームプレイではほとんど機能していない。
シューターとしてのベーシックな造りは取り立てて個性がなくローファイだし、そこら中を徘徊している微妙に邪魔なゾンビたちも、「なんか鬱陶しいな~」程度の存在に留まっている。

その中にあってキング・オブ・ヒルやキャプチャー・アンド・ホールドなど地域制圧系のマッチは、ゲームのコンセプトが多少なりとも生きているモードだろう(対して度を越して詰まらないのはMOBA系のモードだ)。
とは言ってもそれも他のモードと比較してのレベル。
何よりマルチ専にしては致命的なほどの過疎っぷりが、このパッとしないゲームのすべてを物語っているだろう。
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