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2021/10/05 (火) カテゴリー: XBOX ONE

偶蹄目を嫌いな人は少ない。
なんかみんな穏やかそうだし、それぞれふかふかしてたりもふもふしてたりふわふわしてたりする。
ヒツジ、アルパカ、オカピ、ビクーニャ、ヤギそしてラマ。ゲーム業界でも自分のソフトハウスにラマの名前を冠しているところがあったりするほどだ。
あそこの代表は偶蹄目を愛するあまり本人も偶蹄目っぽい外見になっている。
もっとも作るゲームはどれもナントカと紙一重のものばかりなので、そこに偶蹄目の穏やかの陰に隠れた狂気性がちょっぴり見えなくもない。

気を取り直してラマになんとなく似ている芸能人を思い浮かべてみると、酒井敏也とか温水洋一なんてあたりが出てくる。
確かに二人とも小市民的で温和そうだ。
しかしもし酒井敏也や温水洋一がサイコパスな犯罪者を演じたとしたら、洒落にならないくらいめちゃくちゃ怖そうではある。

パッと見で判断してはいけないのは人も動物も同じだ。
静かに草を食ってるその裏に隠れた彼らの凶暴性を見落としていると、このゲームの世界のように気づいたら手遅れになっているかもしれない。
『Vicious Attack Llama Apocalypse』の舞台となっているのは、凶暴化したラマの大群が人類に牙を剥いた終末世界。
プレイヤーは四脚型ロボットのパイロットとなり、この凶悪な本性を剥き出しにしたもふもふな草食動物の大群に立ち向かうのだ。

四方八方からわらわらと押し寄せるラマの大群を右スティックの360度エイムで撃って撃って撃ちまくり死体の山を築くツインスティックシューター。
ラマをゾンビかなんかに置き換えたら、それこそありがちすぎてもはや誰にも見向きもされないようなコンセプトである。
序盤はただ突進して肉弾攻撃を仕掛ける敵ばかりだが、ステージが進むにつれて自爆攻撃や毒撒き散らし、遠隔射撃(汚くて臭い唾!)など厄介なバリエーションが増えてゆくところや、クソの役に立たないナビゲートでこちらの神経を逆なでするだけが役割の自軍オペレーターなど、このゲームを構成する何もかもが既視感バリバリのものばかりだ。ラマ以外は!

使い込めば使い込むほど強化されるバリエーション豊富な武装や、それ左右自在に換装して独自の組み合わせを模索できるシステムは、このゲームのシューターとしての数少ないやり込みポイントではあるが、それとて序盤はどの武器も貧弱でツインスティックシューターの妙味を得るのに時間がかかったり、マシンガンやショットガンといった基本武器の二丁装備がなんだかんで一番効率的だったりするなど、マイナス部分と表裏一体だったりするのも、ちょっともどかしかったりする。

基本的にしょうもないジョークやダジャレにゲームがくっ付いてるような作品ではあるが、現状日本語化されていないとあっては、ラマに深い憎しみを抱く人以外にはなかなかオススメしづらい。
何よりも本来4人co-opでどうにかなるようなゲームバランスなのに、オンラインマルチ未対応ローカルマルチプレイのみの仕様は一番の「まずそこどうにかしろよ!」な部分だが、まぁそんな配慮のカケラのなさもこの手の悪ノリだけで完結しちゃったようなゲームらしくもあるよね。
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