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【The 7th Guest】第7の招待客

   ↑  2021/09/23 (木)  カテゴリー: PCゲーム
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『The 7th Guest』は『MYST』とほぼ同時代に発売され『MYST』に負けないほどの話題を集めたアドベンチャーゲームの重要作。
90年代半ばに華開いた実写映像を用いるフルモーションビデオゲームのさきがけの一つでもある。
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強盗殺人を犯した過去を持ちながらも、人形作りで財を成し、その富で町外れに大邸宅を建て陰遁する無気味な老人。
ある日その屋敷に招かれたのは様々なバックグラウンドを持つ6人のゲストたち。
そして招かれざる招待客は他ならぬプレイヤー。なんの断りもなく屋敷の中に放り出されたプレイヤーは、舘のあちこちに点在するパズルを解いて回りながら、6人のゲストに降り掛かった悲劇をビジョンとして体験してゆくのであった。
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そう、パズル。
『MYST』もその色が強いゲームであったが、しかしあのゲームのパズルは基本的にオブジェクトを動作させるためのスイッチという体裁をとっていた。
だが『The 7th Guest』のそれは舞台の仕掛け的な建て前が希薄な、もろにあからさまなパズル。
ストーリーとほとんど関わりがないパズルが中核をなすデザインは、コマンド選択式やポイント&クリックなどトラディショナルなスタイルのアドベンチャーゲームを好む人からは『MYST』以上に不評だった記憶がある。
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だけどそれは『MYST』と同様に新機軸としてのインパクトがあったことの裏返し。
何よりもムービーといえばクイックタイムの小窓映像がせいぜいだった時代に、フルスクリーンで実写映像が展開するのは、かなりの驚きであった。
今でこそこの時代に実写ムービーが重宝されたのは、CGに比べてクオリティやコスト面でメリットがあったからだと推察できるが、当時はゲームの中に映画やテレビのような実写が登場することに、途方もない新時代を感じたのだった。
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ホラーゲームの触れ込みであった『The 7th Guest』だが、その実態は遊園地のお化け屋敷を彷彿とさせる緩いテイストの怪奇譚。
だけどその虚仮おどし感満載のカーニバル風な胡散臭さが、インタラクティブなビックリハウスとも言えるこのゲームの基本コンセプトに、なんとも程よくマッチしていた。
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ただ仰々しい演出にシステム、そして解像度の限界ゆえの薄ぼやけたビジョン風の映像など、『The 7th Guest』を構成する諸々は、ゲーム表現の凄まじく早い進化の前に早々と風化し古ぼけてしまったのも事実で(この点なかなか風化しなかった『MYST』は、やはり別格かもしれない)、家庭用の次世代CD-ROM機が揃い踏みする頃には、既に旬を過ぎた存在になってしまった。それらへの移植のフィリップスのCD-iというマイナー機のみに留まっている。
現在25th Anniversary Editionと題されたリマスターバージョンがSteamなどで配信されているが、『MYST』のような完全リメイクの気配はやはり無さそうである。

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