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2021/09/02 (木) カテゴリー: XBOX ONE

闘技場。そこは本来むくつけき筋肉ダルマたちが主役となる場所だが、時と世界が違えば頭脳労働者が放り込まれることもある。
アリフは魔法使い。
ゲームよっては後衛にふんぞり返って適当に火の玉でもぶん投げてりゃいい職業だが、いざ魔法が迫害されている世界だとそんな訳にはいきもしない。
捕らえられた彼はパーサックスという大魔道士が仕切る闘技場に放り込まれ、来る日も来る日も戦いに身を投じるハメになるのだった。

『Gift of Parthax』は伝統的なスタイルの全方位型シューティングゲーム。
観客が見守る闘技場という舞台設定も『Smash TV』(の場合はTV局のスタジオだが)以来これまた全方位STGの伝統だが、周囲を囲まれたアリーナの設定はステージがほぼ一面に固定されているこの手のゲームにとって色々と方便がいいのかもしれない。

ゲーム自体も群がるウェーブをひたすら引き撃ちで殲滅させる、本当にシンプルな全方位STGのそれなのだが、唯一フックとなっているのは、スペルブックで編集できる多彩な魔法の数々。
基本のファイヤーボールの他に、アイススパイク、ライトニング、メテオフレーム、使い魔召喚、バリアなど、一つのステージに最大4つまでの魔法を所持できるのだが、さらにこれらの魔法は複数のルーンの組み合わせによって、それぞれその威力や効果を細かく調整することができる。

良く言えば素朴、悪く言えば単調なアリーナファイトに、魔法の組み合わせや微調整を色々と試して変化をもたらせる。
この辺は魔法ものの傑作アクションRPG『Magicka』なんかを彷彿とさせるのだけど、ぶっちゃけファイヤーボールに延焼のルーンを重ねがけするのが一番手っ取り早いゲームバランスの前には、この試みは成功しているとも言い難い。

近年のアリーナ型全方位シューターは『Geometry Wars』のようにスタイリッシュなビジュアルインパクトで単調なゲーム性を補うタイプが多いけど、その点でもちょっと芋ったいドッド絵をベースにした本作は分が悪い。
実際のスピード感は他の全方位シューターと大きな違いはないのだろうが、このビジュアルは実際のスピード以上にもっさりとした印象を与えてしまうのだった。
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