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【art of rally】アート・オブ・ラリー

   ↑  2021/08/16 (月)  カテゴリー: XBOX
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創成期は見下ろし型の画面が占めていたレーシング系のゲームは、技術やビジュアルの表現力が上がるにつれて自然と写実性や没入感が高いコクピットや後方からの視点が主流へと移り変わっていった。
しかし見下ろし型のレースゲームには独特の疾走感やダイナミックな操作性など、トップビューなりの長所がしっかりと存在する。
そのメリットは特に車をずささささーっとワイルドに滑らせるラリーと相性が良く、ラリーゲームのエポックタイトル『セガラリーチャンピオンシップ』が登場した前後ですらも、『ドリフトアウト'94』や『スラッシュラリー』、『World Rally Championship』(同名の現行シリーズとは別)に『グレート1000マイルズラリー』といったトップビュータイプのゲームが、『セガラリー』の向こうを張ってアーケードを賑わせていたりした。
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凄まじいまでに精緻さを極めていくグラフィックや高騰するライセンスなど、いまやレースゲームは体力のある大手メーカー以外はなかなか参入が難しいジャンルと化している。
それはラリーも例外ではなく、『DiRT』と『WRC』の二強に絞られた感があり、かつて準大手クラスのメーカーが次々と意欲作をリリースしていたのも遠い昔の話となってきた。
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そんな中でインディーメーカーがラリーゲームにトライする。その鍵はやはり見下ろし型の画面にあった。
開発元であるFunselektorの前作『Absolute Drift』は、やはりトップビュータイプのゲーム。
色すらも極力排除したミニマルなデザインのステージで、車をつるつると滑らせる作品であったが、この『art of rally』は、さすがにそこまで簡素を極めたビジュアルではない。
とは言え、より写実性を高めてゆく大手メーカーのラリーゲームとは正反対の方向性であることは間違いない。
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コースの背景やオブジェクトなどのデザインは必要最低限。沿道の観衆に至っては細長い箱だったりする。
しかしそれらはシンプルながらもツボを得た造形が為されており、そこに淡いパステル調の彩色を施したトータルデザインは、それだけで思わず見惚れてしまうものがある。
そしてトップビューは、この優れたフィールドデザインを隅から隅まで満喫するのに、もっとも優れた視点スタイルだったりするのだ。
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登場する車は基本的に架空のもの。しかしその外見は見る人が見れば元ネタが一目瞭然だ。
ミニクーパー、フォード・シエラ、ランチア・ストラトス、マツダ・サバンナ。ラリーの名車たちが順次アンロックされてゆくキャリアモードは、グループ4、狂気のグループB、幻のグループS、そして現在のWRCに繋がるグループAと、1960年代後半から始まるラリーの歴史をデフォルメを交えながらも忠実に追う内容。
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キャリアモード以外も充実している。自由走行は各国のステージをコレクタブルアイテムを集めながら自由気ままに走ることのできるモード。
そしてオンラインモードはマルチレースではなく、デイリーとウイークリーに別れた条件制タイムアタックに挑戦するシステムだ。
最近のレースゲームでは必須の存在となったフォトモードもしっかりと搭載。この独特の風景の中で撮影する写真には、他の写実系レースゲームにはない味わいがあるかもしれない。
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ただし見た目に反してその難度はいささかシビアだ。
レバーをダイナミックにガチャガチャ言わせていた往年のトップビュー型アーケードレースゲームよりも、むしろ近年のラリーシムに近い操作性。
とは言え『DiRT Rally』なんかに比べれば多少はカジュアルだろう。
基本のコースレイアウトの単調さなど惜しまれる部分もちらほらはあるけれど、インディーのハンデを逆手にとった発想と、それをきっちりとまとめあげた高い完成度は大きく評価されるべきレベルだ。
「こんな切り口があるんだ!」と素直に驚かされた、見た目はファンシーだけど中身はきっちり本格派なラリーゲーム。
そのラリーに対する愛情と造詣は、『DiRT』や『WRC』にちっとも引けをとっていない。

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2021/08/16 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


”創世期”のゲームもアタリのナイトドライバーからコクピット視点だが?

( ´ー`)y-~~ |  2021/11/01 (月) 08:31 No.1536


別に創成期にコクピット視点のレースゲームが皆無だったとは書いてませよね。

管理人 |  2021/11/02 (火) 10:19 No.1537

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