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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

【NINJA GAIDEN 2】ニンジャガイデン2

   ↑  2021/02/11 (木)  カテゴリー: XBOX 360
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忍者という一つのロールも、媒体ごとにそれぞれ理想とされるポジションが違ってくる。
小説では風変わりな名前で奇天烈な術を使う連中であって欲しいし、映画だと白人が「オリガエテマシデシタァ!」なんてインチキ日本語を駆使しながら手裏剣をデタラメに放り投げる奴らだ。
これがVシネマになると、ちっとも忍んでいない派手な忍者服を纏い、時々半裸、または全裸になるくノ一たちになる。
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そしてゲーム。人によってはアクワイアの『天誅』シリーズの忍んで忍んで必殺な忍者たちに、その範を求めるかもしれないが、オレにとってはやっぱりゲームの中の忍者は常人離れした体技を駆使してステージを駆け抜け、様々な武具で敵をばっさばっさと斬り刻む存在。
古くは『影の伝説』や『忍者龍剣伝』。最近ではその『龍剣伝』の流れを汲む『NINJA GAIDEN』がズバリな存在だ。
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初代『NINJA GAIDEN』の登場は2004年。すでに国産のビッグタイトルが頭打ちになっていた初代Xboxにおいて、国内メーカーが送り出す自信作とあって、月刊誌の「ファミ通XBOX」は体験版ソフトを同梱したスペシャル増刊号を出すなど、界隈は久々の盛り上がりを見せた。
ただその一方で当時のXboxは『O・TO・GI ~御伽~』や『魔牙霊 -magatama-』といった和風の剣戟アクションが飽和状態だったのも事実だ。
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しかしその中で登場してきた『NINJA GAIDEN』は、そんな飽和なムードも軽々と跳ね返す力作だった。
圧倒的なスピード感と一瞬たりとも気の抜けない緊張感。格闘ゲームのエッセンスを程よく取り込んだハイスパートアクションは、沈滞気味であった初代Xboxの存在感を久しぶりに高めてくれた。
『DEAD OR ALIVE』共々、この頃のテクモには足を向けて寝られないと思わせてくれたもんである。
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そしてXbox 360の時代に入って、龍の一族の忍者リュウ・ハヤブサは、再びマイクロソフトハードに還ってきた。
あまりに歯ごたえのありすぎたハードコアなゲームバランスを調整して間口を広くして、そして四肢がぽんぽん欠損するブルータルな表現も含め、けれんも当社比200%でたっぷりになって。
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だがいくら難易度が調整されたといっても、そこは中本のタンメンが北極から辛さ一段階下がった程度のもの。
近年のおもてなし志向の強いゲームに慣れた腕では、とことんハードであることには変わりはない。
しかしニンジャガには、その難易度をねじ伏せ集中力を振り絞って敵を斬り倒すことで得られる充実と快感がたっぷりと詰まっている。
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『Dead Space』に先んじた、アクションに直接リンクする四肢欠損描写は、今から見るとやりすぎでむしろコミカルな感じすら漂ってくるが、イービル都庁や安土城もどきなどけれんを増した設定共々、完成されていた前作をさらにとことん充実させているTeam Ninjaの意気込みを感じるべきなのだろう。
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本作のリリース後になんやかんやがあって、残念なことにこのシリーズは次作『NINJA GAIDEN 3』を最後に打ち止めとなってしまったが、その舞台裏のごたごたとは関係なしに、未だにこうして後方互換を経て現役のゲームとして手の届く存在になっている。
パズルやアスレチックの要素を極力排除した、一瞬たりとも気の抜けない白刃地獄のバトルアクションは、Xbox Series X|Sの時代になっても色褪せない。
いや、むしろマシンパワーを借り忍者服もつやつやテカテカになって、このけれんとストイックが奇跡のように同居した名作アクションは、より一層の輝きを鮮明にしているだろう。

<Xbox Series X|S、Xbox One 互換対応ソフト>

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