fc2ブログ
 

ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

この記事に含まれるtag :
ホラー  アドベンチャーゲーム  

【The Dark Pictures Anthology: Man of Medan】マン・オブ・メダン

   ↑  2020/12/16 (水)  カテゴリー: XBOX
201216010.jpg
エンターテイメントとしてのホラーはアンソロジーによってその地盤を固めた。
……なんて能書きよりも、本作のエクストラには様々な媒体のホラーアンソロジーを案内したムービーが収録されているので、そっちを御覧いただいたほうが話が早い。
とにかく古今東西、小説、映画、TVドラマ、ラジオ、コミックと、あらゆるメディアで綴られてきた恐怖のショートストーリー群。
中でも、もっともオムニバス感を思わせるのは、意味ありげな人物が各話ごとに解説や講釈をのたまいながらホストを務めるフォーマットだ。
201216002.jpg
わかりやすく言うと「世にも奇妙な物語」のタモリ。そして大もとを辿るとホラーアンソロジーTVドラマの金字塔「トワイライト・ゾーン」のロッド・サーリング。
ゲームではかなりマイナーだがPSの『ダークテイルズ』という作品が、このスタイルを貫いていたし、名作『Alan Wake』と外伝も、「トワイライト・ゾーン」風の架空TVドラマが劇中で大きな役割を果たしていた。
201216009.jpg
そして連作ホラーADVのスタイルをとる『The Dark Pictures Anthology』も、キュレーターと名乗る怪人物によって進行する、王道の「トワイライト・ゾーン」スタイル。
本作『The Dark Pictures: Man of Medan(マン・オブ・メダン)』は、その第一話。
ベースとなったのは今も伝わる海洋奇譚。太平洋戦争終結後間もなくしてインドネシア沖にて生存者不在で見つかったとされる幽霊船オーラン・メダン号の都市伝説だ。
201216006.jpg
そのメダン号をモチーフした沈船と積まれていたとされる財宝を探しにやって来た、お気楽極楽な4人の若者。
彼らとチャーター船の船長は、なんだかんだのわけあって、未だ沈まず幽霊船となって海を漂っていたメダン号に、まるで吸い寄せられたかのように遭遇するのであった。
この『Man of Medan』は、脚本からキャラクターや場面の演出に至るまで、完全に映像ドラマに準拠した造りになっている。
キャラクターのモデリングや動きも実際の役者の演技を取り込んでCG化したもの。
細やかな所作や表情の演技などは、もう実写と見紛うかくらい丁寧に再現されており、それによって進行するムービーは、もう完全にドラマクオリティでダレ場がなく目が離せない。
201216007.jpg
なまじムービーが凝っていると、インタラクティブに操作できる部分との差異がつい気になってしまうものだけど、本作の場合はその繋ぎも非常に巧みで澱みがない。
ストーリーの分岐となる選択肢的な箇所も、キャラクターの何気ない受け答えによって変わる性格に基づいたコンパスで、極めてファジーに変化するシステムになっていて(パートによってはダイレクトな選択を要求されることもある)、ゲーム的なお約束の闖入によってドラマの興が削がれることを極力抑えようとしているのが、このゲームの大きな特徴だ。
201216008.jpg
ただその本格的なドラマ志向や分岐点を曖昧にした造りが、ゲーム的なリプレイ性に対して妨げになっていることもまた確かだ。
そして一周のプレイ時間こそ1時間ドラマ並みのタイトさではあるけれど、価格や30ギガバイト近い容量は完全にA級ゲーム準拠で、開発側の思惑とは裏腹にこちらはあまり「アンソロジーの中の一編」という感覚はイマイチ乏しいのであった。
連作を予定している『The Dark Pictures Anthology』。現在はこの『Man of Medan』の他に、第二話となる『Little Hope』が今月に発売されている。

関連記事

この記事に含まれるtag : ホラー アドベンチャーゲーム 

(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2965.html

2020/12/16 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment

コメント:を投稿する 記事: 【The Dark Pictures Anthology: Man of Medan】マン・オブ・メダン

お気軽にコメント:をぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント:) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメント:として投稿する。(管理人にのみ公開)

Trackback