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【Def Jam: Icon】デフジャム アイコン

   ↑  2020/12/10 (木)  カテゴリー: XBOX 360
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ゼロ年代、なぜかラッパーたちがゲームの中でドつき合いを繰り広げるムーブメントがあった。
元を辿れば1999年に登場したウータン・クランのメンバーによる格闘ゲーム『Wu-Tang: Shaolin Style』が始まりなのだろうが、これに感化されたんだかどうだかは分からないが、やがてレーベルを挙げて参戦してきたのが、ヒップホップ界の最大手デフ・ジャムだ。
2003年の『Def Jam Vendetta』を皮切りに、翌2004年に『Def Jam: Fight for NY』、そしてXbox 360やPS3の次世代機が揃った2007年に『Def Jam: Icon』と計3作をElectronic Artsよりリリースした。
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いずれもレーベル所属、あるいはその周辺のラッパーたちが路上やクラブで素手ゴロの闘いに明け暮れる内容だ。
根強い人気のあるシリーズで、今まで新作の話が何度となく流れてきたが、いずれも噂の域を出ていない。
一般的に人気が高いのは『Vendetta』と『Fight for NY』の2つで、『Icon』は一段低くと言うか、むしろクソゲーの烙印を押されたりもしているのだが、オレが評価したいのは良くできた既存のプロレスゲームシステムにラッパーたちをはめ込んだ無難な前2作ではなく、その安全パイを潔しとせず新しい試みに積極的に挑んだ『Icon』の方だ。
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『Vendetta』も『Fight for NY』もいいゲームではあるが、基本的にプロレスゲー+ラッパーのそれ以上でも以下でもない。
しかしデフ・ジャムの名を冠するのであれば、音楽的な要素はやはり重要なファクターである。単なるステージBGMに留まってしまっては勿体ない。
ズン! ズン! リュダクリスの"Get Back"に呼応して小刻みに振動するのはステージだ。
もちろんただ揺れているだけじゃない。ビートが強まるタイミングになると、スピーカーや給油機、暖炉などアクションオブジェクトがそれに合わせて落下したり爆発したりする。
つまり曲の流れを見計らって相手をその手のオブエジェクト近くに誘ったり追い込んだりすれば、大ダメージを与えられるって寸法だ。
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だけどそうそうタイミングよく相手も動いてくれるわけじゃない。そんな時にはスクラッチ。トリガー&右スティック回転でトラックを巻き戻せば、任意のタイミングでオブジェクトアクションを発動させられる。
ただしキュッキュッとターンテーブルを弄る動作は無防備もいいところだ。スクラッチを使うには相手の隙きを読むことが必要となってくるだろう。
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相手のショーン・ポールにとっては、向かい合う男の曲にステージを支配されているのは、どうにも許せない話に決まっている。
ソングスイッチでとっととBGMを自分の曲に変えてしまうに限る。スクラッチの操作にさらに左スティック回転も加わるが、成功すれば鳴り響くのは自曲の"Head In The Zone"。
これで闘いを有利に進められるのはもちろんだが、何よりもまず気分がいい。
それに例え闘いに勝利を収められたとしても、それが相手のライムが響き渡る中であったら、勝負に負けたも同然ではないか。
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『Def Jam: Icon』のスゴいところは、このDJコントロールと名付けられた一連のシステムを、自分が任意にXbox 360本体に取り込んだ曲でも使用できることだ。
そうなればデフ・ジャムの所属ラッパーにこだわる必要はない。タイニーパンクスやプレジデントBPMの音源を取り込んでキャラクリエイト機能を使えば、いとうせいこうや近田春夫をザ・ゲームやゴーストフェイス・キラと闘わせることだって可能である。
なんか勝てる予感はまったくしないけれど、なぁに、ゲームの中ならいくらでも、あの屈強な連中をボコるチャンスはあるだろう。
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360やPS3発売間もない頃にしては、かなりハイクオリティなビジュアルは、リアル志向の中に色加減を抑えめにして、ちょっとシックな質感を持たせた非常に特徴的で印象深いもの。
さらにはデフォルトでHDUを廃する(オプションで選択可能)など、あらゆる面でかなり攻めたコンセプトではあったが、やはりその革新的なシステムの一つであった、当時としては珍しいアナログスティックによるダイレクトな攻撃のコントロールが練り込み不足で、プレイアビリティやスピード感の欠如をもたらしてしまった。
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その大胆な革新性も逆に仇となって低い評価を被ることになってしまった『Def Jam: Icon』だが、やはりアイマスが最大のキラーコンテンツだった2007年という時代においては、よりヒップホップ的価値観を深めた本作は、まだまだ間口が極端に狭いゲームであった事実は否めない。
もっともかく言うオレだって、気合込めてブリンブリンに仕上げたクリエイトキャラが、どっからどう見てもアベイルで目一杯キメた田舎の中学生でしかなかったんだけどね。
これだけ大量の音楽版権や肖像権が絡むゲームの常で、互換どころか再販の見込みもまったくない。
ただデフ・ジャム自体はまだまだゲームカルチャーに色気はあるみたいなので、今のところ噂に留まっているシリーズ復活が、そのうち形になる時が来るかもしれないね。

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