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【She Sees Red】彼女は激怒している

   ↑  2020/12/04 (金)  カテゴリー: XBOX
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実写映像はゲームの素材としては、およそ制御しづらい代物だ。
役者や撮影スタッフを使って撮りあげた映像は、そこで記録されたものからあまりに動かしようがなく、CGなどに比べて宿命的にインタラクティブ性に乏しい。
それでも実写映像を使うメリットと言えば、やはりまだまだCGでは追いつかないきめ細かい役者の表情や所作。そして映画やドラマ畑のスタッフによる構成や編集の妙にあるだろう。
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フルモーションビデオという言葉が生まれた頃の実写映像ゲームは、いかにして実写ムービーを素材にゲームとして凝ったものを作るかに苦慮していたところがある。
しかし『Late Shift』や『The Bunker』など、近年のフルモーションビデオ作品は、ゲームという定義に囚われず、必要最低限の選択肢を加えた分岐する映像作品、ゲームとドラマの中間を目指すことによって成功している例が多い。
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このロシア発のFMVゲーム『She Sees Red』も、そんなドラマ志向のインタラクティブムービーだ。
マフィアの経営するナイトクラブに酔客を装った謎の人物が侵入。警備員を殺害した後、なんらかの目的を持ってバックヤードを徘徊し始める。
そして約1時間後、情報を得てやって来た女探偵とその相棒が、マフィアの立ち会いのもと、その暴漢の捜索を開始する。
この二つの時間軸がシームレスに同時進行する中、プレイヤーに与えられた唯一のインタラクティブな役割は、時折現れる選択肢でドラマを4つに別れるエンディングに分岐させるだけだ。
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プレイヤーというよりは限りなく視聴者に近い立場ではあるが、しかしこの実写ドラマがかなり本格的にきめ細かく制作されていて見ごたえがある。
インタラクティブ的なエッセンスに多少ゲタは履かされているかもしれないが、このドラマの根幹をなしている、ナイトクラブという閉鎖空間の中で探偵サイドとマフィアサイドの静かな心理戦は、キャストの演技の力もあってなかなかにスリリングだ。
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残念なのはローカライズ周り。
機械翻訳丸出しの字幕はマフィアが馬鹿丁寧な言葉遣いで喋るなど、真に受けると気が散ることこの上ないのだが、まあこの辺は参考程度に留めて各自脳内で最適なセリフに変換するしかないだろう。
それよりも致命的なのは、肝心の選択肢の表記が左右入れ違っている部分が数ヶ所あることだ。
1回のプレイ時間(というか上映時間)は30分弱。シーンスキップ等はできないので攻略的な意味合いでシーンコンプを目指す人にとっては煩雑かもしれないが、マルチエンディングの映像ドラマとしては手頃な尺と言えるのではないか。

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