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【北へ。White Illumination】ガイド付き(強制)パッケージツアー

   ↑  2020/11/30 (月)  カテゴリー: ドリームキャスト
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第三波……、というよりも数値的には過去最悪の局面を迎えてきたコロナ禍。
「移動は悪」みたいな風潮が再び高まってくる一方で、「でもどっかに行ってください(GO TO)」とワケのわからない無茶振りをされているこっちは堪ったもんではないが、でもこの外に出ないことを良しとする空気にみんなが息苦しさを感じている中、ちっとも影響を受けていないのはゲームクラスタだ。
「外出を控えてください」と言われれば、コントローラ片手に「ええ、もう喜んで!」と満面の笑みを浮かべるような、強固な引きこもり体質を持つ人たちである。
逆にこういう人々は外に引っ張り出す方が大変だったりするわけで、そのためには聖地巡礼やら何やらと理由をつけた「萌え」が有効な手段ではないかと、生臭い大人たちが気づき始めた頃にリリースされたゲームのお話だ。
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舞台となるのは雄大な北の大地、北海道。
なんの取り柄もない高校生が、くさった気分を紛らわせるために、夏休みを利用して親戚の家にやっかいになりながら北海道を旅するという、ギャルゲー系ではまぁ割とベタな設定ではあるが、この『北へ。White Illumination』が凡百のギャルゲーと違うのは、その徹底した北海道観光キャンペーン精神。
♪ 北へ~ 行こうランララン
誰もがドリキャスコンを手に口を開けた呆けた面に追いやられたオープニングのタイトル曲からして、もうド直球の観光PRソング。
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余談だけど、本作関連ではよく出演声優さんたちが登場するイベントが行われていたのだが、このオープニング曲に付けられたダンスが人が歌いながら踊ることをまったく考慮していないハード極まる振り付けで、メンバーの中でも一回り年上の大谷育江さんなんかはステージで息も絶え絶えの姿になってしまい、見ているこっちは「このままではピカチュウが死んじゃう!」とハラハラしたものだった。
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お世話になる親戚の家には年頃の娘が一人。
もちろんそこらのギャルゲーのような単なる攻略対象ではない。来た早々の晩、主人公に手渡すのは北海道のガイドブック。
これがまた対象施設や店舗にちゃんと許可をとった、実地でも使えるような念のいったもの。
そしてメインヒロインでもある彼女、琴梨ちゃんは「明日は私が札幌を案内しまーす」と、堂々と公認観光ガイドを宣言するのであった。
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もうこうなると二次元の美少女たちとわちゃわちゃするギャルゲーなんだかJTBのパッケージ旅行なんだか区別がつかなくなってくる。
もちろん翌日の琴梨ちゃんとの札幌行脚もデート気分なんでものには程遠い。聞かされるのは一方的な観光案内トーク。単なるガイドと一人っきりの参加になってしまったツアー客の関係性だ。
一応このゲームにはキャラクターの会話にXボタンで割り込むことができる、コミュニケーション・ブレイク・システムという大層な名前のシステムが存在するのだが、そんなもんで割り込んで一方的なガイドトークに水を指したら大変である。おいそれと使えるもんではない。
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ちなみにこのガイドトークは初回スキップ不可。
それでも無駄と分かりつつBボタンを連打するたびに、「北海道の啓蒙トークを飛ばさせるわけねえだろ! 耳の穴かっぽじって一語一句逃さず聞け!」と、このゲームに色々と関わったなんやかんやな大人たちの怒声が聞こえてくるかのようだ。
それでもなんとか琴梨ちゃんのお友だちと合流して観光ムードがちょっと薄れてくる。
「じゃあゲーセンに遊びに行こう!」
ああ、いいね、オレも名所とかじゃなくていい加減そういうとこに行きたかっったんだ。
いささかホッとしつつ向かった先で待ち構えていたミニゲームが「クイズまるごと北海道」。
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「じゃあ次はカラオケに行こう!」
ああ、いいね。オレもそろそろ北海道を何も感じさせないようなとこに行きたかったんだ。
いささかホッとしつつ向かった先で待ち構えていたのは、彼女たちの北海道ご当地ソング三連発(スキップ不可)。
へとへとになって帰ったら帰ったでジンギスカンのおもてなし(もちろんマズいなんて言えるわけがない)。
一事が万事こんな調子で、登場キャラが増えていくたびに巡らなくちゃならない北海道観光地も比例して増えてゆく。
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小樽、函館、富良野と、二次元観光ガイドと巡るパッケージツアー。
むろんのこと、「これだけ北海道の魅力を(無理やり)教えてやったんだから、あとは実際に北海道に行ってカネを落とせ!」という言外のメッセージが込められていることは言うまでもない。
『サクラ大戦』でセガユーザーの間でそれなりの顔となっていた広井王子氏のドリームキャストでの第一弾は、代理店やらなにやら色々と紐ついている人々の顔がそこかしこから見え隠れするような、いかにも彼らしい一作なのであった。

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