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【Dead Rising 4】凋落の第4作目

   ↑  2020/07/18 (土)  カテゴリー: XBOX ONE
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ゾンビが出てくるゲームが溢れかえっている昨今だが、そのゾンビゲーム史の中でターニングポイントとなったのは、やはり『デッドライジング』(Dead Rising)であろう。
もう発売された2006年を年表上のビフォアーアフターの区切りにしてもいいほどだ。
『デッドライジング』のなにがエポックだったかというと、いまのゾンビゲームになくてはならないファクターとなっている"ゾンビは物量"という概念を確立させたことだ。
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無数のゾンビで溢れかえったショッピングモール。そこにぽつんと放り出された主人公。
ゾンビ映画を観て育ったあんぽんたんなら一度は夢見たシチュエーションを、当時の最新鋭機のパワーで余すことなく再現させた。
そして『デッドライジング』の偉大なところは、それまでのゾンビゲームが建前としていたホラーという体裁を、臆面もなくうっちゃったことだ。
自ら名乗ったジャンル名はゾンビパラダイス。後腐れなく遊び相手にできる幾千幾万のゾンビたちと、思うがまま振る舞えるショッピングモール。これ以上はない悦楽の二重奏だ。
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この『デッドライジング』とマルチプレイTPSとして一斉を風靡した『ロストプラネット』。世界に通用するIPを一から創り上げたゼロ年代のカプコンはホントに凄かった。この時代の先頭を走るメーカーだった。
しかしカプコンはせっかくのオリジナルIPを瞬く間に使い潰してしまう。
『ロストプラネット』シリーズのあっという間の凋落には多くの雪賊たちが涙した。
そして『デッドライジング』シリーズも、ロスプラほどの急落ではないものの、やはり下降線の一途からは逃れられなかった。
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第1作の発売から奇しくも10年目となった『Dead Rising 4』の舞台は初代と同じコロラド州の田舎町ウィラメッテ。
そして舞台と同様、正規なナンバリングタイトルの主人公として久方ぶりにカムバックしてきたのは、我らがフランク・ウエスト。
原点に帰ったと言えば聞こえがいいかもしれないが、しかしこれは2、3、そして外伝タイトルで重ねてきた手を変え品を変えての再生産のネタにいよいよ詰まってしまった証みたいなもの。
最初に放り出されるショッピングモールもスケール感に乏しくて(初代がイオンモールなら4のそれはせいぜいザ・ビッグ)、そこらをうろうろするだけで楽しかった初代デッドラのワクワク感には到底及んでいないことを、のっけから思い知らされる。
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ストーリーを進めるうちに主人公の行動範囲はショッピングモールから、それを取り囲む街へと拡大してゆくのだが、この街ステージとて『Dead Rising 3』のあからさまな縮小再生産。
そしてデッドラシリーズではお馴染みの存在である"狂気の生存者"サイコたちの扱いも、おざなりって言葉の見本みたいな、その場限りの間に合わせっぷりだ。
だいたい主人公のフランク・ウエストからして、フランク・ウエストのパロディというか二次創作みたいな明らかに「これちょっと違う……」なキャラクターになっていたりするのだから、その他の登場人物の終始一貫していない破綻したキャラクター付けは言うに及ばずだろう。
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いささか乱暴な例えになるけど、曲りなりにもロメロ~サム・ライミ~ポール・W・S・アンダーソンと繋いできた映画シリーズのバトンを、いきなりウーヴェ・ボルに渡してしまったような作品。
この凋落ぶりを目の当たりにしてしまうと、再生産の繰り返しと揶揄されながらも、常に一定レベルのゲームを提供し続けているUBIの各AAAタイトルは、あれはあれで大したことなのだと認識してしまう。
次世代機の登場を前にして、果たしてこのエポックなシリーズが復権する余地は残されているのだろうか。
救いとなるのは投げっぱなしってレベルを通り越して、なんの説明にもなっておらず、逆に今後どう解釈しても筋は立ちそうなエンディングくらいのものであろうか。

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