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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

【de Blob】ブロブ カラフルなきぼう

   ↑  2020/06/12 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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オレのトラウマ映画に「人喰いアメーバの恐怖2」というB級SFホラーがある。
俗に「マックィーンの絶対の危機」と呼ばれている作品の続編。まぁ内容は一緒だ。田舎町にスライム状の人食い生物が現れて大パニックを巻き起こす。
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大人になった今なら鼻くそほじりながら笑って観るような映画だが、年の端もいかない子どもの頃に昼下がりのテレ東あたりでこれをうっかり観てしまったときのショックはハンパではなかった。
うにょうにょした不定形のゲル状物体に飲み込まれて悶え苦しみながら死ぬ。こんな死に様だけは絶対に嫌だと強烈なトラウマをまだ精通も始まっていないガキに刷り込んでくれた罪作りな映画である。
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「マックィーンの絶対の危機」「人食いアメーバの恐怖2」そしてこれらのリメイクである「ブロブ/宇宙からの不明物体」。邦題はバラバラだがオリジナルで共通しているタイトルはBlob。
そんなオレのトラウマ生命体が、よりによってゲームの世界にやってきた。しかも主人公。
映画のブロブは何を考えてるのかわからない(恐らく何も考えていない)、ただ有機生命体をひたすら喰らい続けて膨張する原子生物だったが、このゲームのブロブは、……まぁこっちもあんまり何を考えてるのかよく分からないような生き物だ。
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こっちの不定形生物ブロブの特徴は、その並外れた吸インク性。
そこらのインクに接触すればたちまちのうちにその色を吸収してしまう。もちろんゲル状物体+インクなので、やつが動いた航跡はその色が残ることになる。
そして建物やオブジェクトに触れればあっという間に対象を現在の色に範囲塗りつぶし。ペイントソフトの範囲塗りつぶし機能が明快にヒントになったであろうことを伺わせる。
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それだけならただの迷惑な勝手にペンキ塗り野郎なのだが、しかしこの世界は下々の華やかな営みを嫌う(文字通りの)ブラック企業によって色という色をすべて奪われてしまっている。
カラフルであることが犯罪なこの世界でブロブの存在はローン革命家。
さあ、白と黒しかない世界に、その類稀なる範囲塗りつぶし能力を駆使して、ブロブのカラフルを取り戻す革命闘争が始まった。
もっともブロブ自身は、そんな難しいことまったく考えていない。ただ本能の赴くままに色をつけて回るだけだ。
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街ナカを彷徨うインクたちから色を吸収し、あたり一面無軌道に色をつけまくって辺りを一定量カラフルに染めたら次のエリアへ。
もっともただ染めるだけでは面白くない。取り込むインクは赤、青、黄色の三色が基本だが、赤と青を混ぜれば紫に、青と黄色を混ぜれば緑になる。
時間の許す限りなるべく色とりどりカラフルに街を染め上げよう。別にこれは強制されるわけではないが、遊んでいれば自然とそうしたくなるのが人情ならぬブロブ情というものだ。
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ブロブはその名の通りぶにょぶにょした生き物だからして、その挙動にもゲル状生物らしい独特のクセがある。
全体の挙動はねっとり粘着気味。ジャンプの質感はぶにょーーーーんとした手応え。そしてジャンプした先の壁なんかでは、ねちょっとこびりついたりする。
3Dプラットフォーマーのキャラクターはきびきびとしたレスポンスであって欲しいと思うものだが、『ブロブ カラフルなきぼう』の場合は、この一般には敬遠されがちなクセの強い挙動が、その着色能力と相まって実に楽しく昇華されている。
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指定着色やタイムトライアルなど各種ミッションも程よく差し挟まれ、またそれらの大半は任意なのでゲーム全体の軽快なテンポを損なうこともない。
なにより革命の烽火を色に置き換えて、そのカラフルな着色範囲がどんどん広がることで体制を追い詰めていく"着色革命"の流れが、ユーモアたっぷりの幕間ムービーを挟んでとても小気味好い。
あいつはブロブ。何を考えてるんだが分からないぶにょぶにょしたやつ。
だけど体制にとっては危険極まりない。その無自覚な着色能力と明るいなBGMで秩序を崩壊させる脳天気なゲバラみたいな存在だ。
本能の赴くままインクを撒き散らし、行くぞ着色革命!

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2020/06/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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