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【Beast Quest】ゲーム版ビースト・クエスト

   ↑  2020/05/23 (土)  カテゴリー: XBOX ONE
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最初に手にする児童小説。それはこれからの人生のめくるめく読書体験の入り口。そしてその後の嗜好を決めてしまう極めて重要な第一歩だったりする。
アダム・ブレード名義のジュブナイルファンタジー小説「ビースト・クエスト」シリーズは、そんな幼少期の第一歩としてはポピュラーな選択肢のひとつだ。
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6匹の聖獣によって守られた国。
しかし悪の魔法使いによって守護聖獣たちは次々と呪われ、逆に人間に牙を剥く存在になってしまう。
それに立ち上がったのは勇者の血を引く少年トム。彼は愛馬ストーム、そして道中で知り合った弓使いの女の子と共に聖獣の呪いを解く旅に出るのであった。
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聖獣一体につき一巻の構成で綴られた最初の連作シリーズはベストセラーとなり、以降の関連作は百数十冊に及ぶ一大コンテンツとなっている。
日本での出版はゴマブックス、そして静山社から。我が子の最初の一冊として買い与えた方も結構おられるのではないだろうか。
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そして本作『Beast Quest』は、子どもの血を湧きたて踊らせるジュブナイルロマン小説のあまりパッとしないRPGゲーム化作品。
タイトル画面に立つ推定年齢16の主人公キャラに、のっけから「これ違う……」のつぶやきが思わず漏れてくるだろう。
いやオレ、トムって10歳くらいだと認識していたよ。少なくともこんなマイケル・J・フォックスみたいなトッチャン坊やじゃねえよ!
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それでもトムはまだマシな方。彼の相棒の弓使い少女エレナに至ってはアムステルダムの街角に立っていそうな佇まい。
日本語版小説挿絵のジブリ映画に混じっていそうなエレナ像とのギャップにくらくらしながらも、気を取り直して踏み出すのは聖獣の呪いを解く旅路。
とは言ってもエリアマップからステージを選んで、ほぼ一本道、きもち二叉路、三叉路のフィールドを行き来する、いささかスケールに乏しい旅だ。
ステージのラストでは火龍フェルノや雪獣ナヌーク、山男アークタなど原作でもお馴染み聖獣たちとのQTE混じりのバトル。
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ボス戦や通常のシンボルエンカウントバトルは、ドッジやスペシャル攻撃などのシステムが事実上機能しておらず、消耗戦のようなド付き合いにほぼ終始させられるのだが、これらの戦闘システムやフィールドマップの構成、キャラクターの挙動、申し訳程度のサブクエストにアバウトな成長要素など、すべてがやっつけ仕事って表現以外の言葉が出てこないざっくりとした造り。
なによりまずテキスト文字の小ささからして、対象としている年齢層への配慮がまったく見られず、せっかくの人気コンテンツを雑に使い倒してもったいないと思わずにはいられないのであった。

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