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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

【Island Saver】エコロジー資本主義

   ↑  2020/05/19 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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降り立ったのはどこぞの島の浜辺。しかしこのビーチ、あちこちに缶やペットボトルのゴミが散乱していてヒドい有様。
このゴミだらけの島を救うヒーローは君だ。手にしたブラスターガンは別に物騒な武器ではなく、早い話が超絶ハイパフォーマンスなダイソンみたいなもの。
吸引トリガーを引けば物凄い勢いでゴミを吸い込みまくり、一杯になったら今度はリサイクルマシンの前で排出トリガー。ズポポポポとマシンに取り込まれていく缶やペットボトル。
ブラスターガンは水も吸い込める。木々や装置を覆い尽くす汚れはこの水で一気に洗浄だ。
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『Island Saver』はXboxやSteamで無料配信されているゲーム。
前述の流れからエコロジー意識を若年層に教育する社会意識の高い作品……、かとと思いきや、ビーチ清掃ボランティアのチュートリアルがそそくさに終わると、ガイド役の喋るオウムはなぜか銀行口座の開設を指示してくるのであった。
エコロジーボランティアのはずが、一転口座の暗証番号を設定する流れにどういうことだ?と慌ててクレジットを確認すると、そこにはナショナルウエストミンスター銀行(通称ナットウエスト)という、ゲームのパブリッシャーとしては明らかに異端な名前が。
そう、この『Island Saver』はエコロジーを建前に、ナットウエストがお金と銀行と税金と金融資本主義の仕組みを啓蒙するゲームだったのです。
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もろに『Slim Launcher』ライクな操作で辺りを綺麗にして木々から緑を取り戻すと、よみがえった木々はやがて実を落とし、しばらくするとそれをエサとする動物たちが集まってくる。
この動物誘引は、これまたもろに『あつまれ!ピニャータ』ライクではあるのだが、大きな違いは動物がキャンディーの詰まったピニャータ人形ではなく貯金箱になっているところ。
エサを食べて満腹になった動物のお腹は、嬉しいことにコインでぱんぱんに膨れ上がっている。
やった、ゼニやゼニや! さっそくブラスター掃除機の吸引モードで現金回収。
チャリチャリチャリチャリチャリン! どんどん吸い込まれてゆくコイン。エコロジーはビジネスや!
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ところが気づくと人さまが汗水流して(?)稼いだ金をどさくさに紛れてぶっこ抜いてるロボットが。
この泥棒野郎! 一体なんだキサマは!?
「税金徴収ロボです」
……………ゲームの中でまで税金を獲られるとは思いもしなかったわ!
しかしこの回収された税金、ワケのわかんない大学とか内輪の花見なんかじゃなく、一応公共のために使われる。
一定量ゴミを吸い込むとオーバーヒートを起こすリサイクルマシンにエリア間を繋げる橋、これを回復させたり建設するのは一定額の税金トークンだ。
「ほらほら、みんながお納めいただいた税金は、こうしてみんなのために役立っているんですよ」
したり顔でこう解説していそうな顔が見え隠れしてなんか腹たってくるが、源泉徴収で持ってかれている以上、ここはおとなしく従うしかない。
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そうこうしているうちに島ステージを終えて今度のフィールドは砂漠。
ところが暑さでブラスター掃除機がすぐオーバーヒートしていきなり使えない。ここでは掃除機にラジェエーターを加えるアップグレードが必須だ。
そうは言ってもエリア間移動のどさくさで所持金がゼロになってる。一体どうしろと!?
「融資の仕組みについてご説明いたします」
…………やっぱりそう来たか!
事業の拡大には銀行の支援が欠かせない。もちろんナットウエストの融資だから金利はあるが、釈然としないながらもここもおとなしく従うしかない。
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こうしてオレはエコロジービジネスを拡大させながら、そのどさくさの中で為替レートのしくみや高利貸しのあこぎさなど、金融資本主義の様々なことをいちいち学んでゆくのであった。
どこかもやっとした気持ちも残るが、悔しいことにこの『Island Saver』、ゲームとしてはなかなか面白い。
根幹となるシステムは明快に『Slim Launcher』+『あつまれ!ピニャータ』なのだけど、この折衷がぴったりと噛み合ってプレイヤーを飽きさせないし、軽快なレスポンスも小気味いい。
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テーマとは裏腹にビジュアルデザインも嫌味のないほのぼの系で動物たちも可愛らしい。
なによりこのクオリティで無料(ゲーム内購入的な要素は一切なし。一部の追加ステージは有料DLCだが、その売上は公益機関に寄付されるらしい)とくれば、ここはもう素直にナットウエストの思惑に乗せられて楽しむしかないだろう。
そう、我々はみな資本主義におとなしく従うほかはないのだ。

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2020/05/19 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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