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【007 トゥモロー・ネバー・ダイ】Tomorrow Never Dies

   ↑  2020/03/12 (木)  カテゴリー: PS1
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ピアース・ブロスナンの007映画でベストは?
オレが推したいのはブロスナンにとって2番めの主演作となる「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」だ。
カーチェイス、バイクチェイス、カンフーファイトなど派手なアクションシーンが幕の内弁当のように配置され、そしてボンドガールは香港アクションムービー出身のミシェール・ヨー。
そりゃあこの人がアクションのフィールドにおいてブロスナンの添え物に留まるわけがないのは、当たり前っちゃあ当たり前の話だ。
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敵となるエリオット・カーヴァー(演じるはジョナサン・プライス)のメディア王という設定や、マッチポンプのフェイクニュースで世界紛争を煽る手段も新鮮だったし、その配下の実行部隊長スタンパーは、「007 ロシアから愛をこめて」のレッド・グラントを彷彿とさせる立ち回りと存在感でボンドを大いに苦しめる、久々に悪役の側にもコマが揃った作品であった(ただしこのルパート・マードック的なメディア王像は、現在の目から見るといささか古めかしくなっているかもしれない)。
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ブロスナンがボンド役を務めていた95年から2002年にかけては、ちょうどゲーム業界が産業革命に類するようなドラスティックな変革を遂げていた時期とちょうど重なることもあって、ことゲーム化作品に関してはとても恵まれている。
ニンテンドウ64の名作『ゴールデンアイ 007』を筆頭に、『007 ナイトファイア』や『007 エブリシング オア ナッシング』などの映画が原作ではないゲームオリジナル作品。『007 Racing』等の企画ものなど、さらには携帯機の派生作品を入れればその数は軽く十指を超える。
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プレイステーションでリリースされたこの『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』は、同名映画をベースにした正統派シネマゲーム。
オープニング早々潜入からの銃撃戦、そして派手なアクション(本作の場合はスキーチェイス)の掴みを経て例のオープニングタイトルに繋がる流れは映画の構成そのまま。
ちなみにこのタイトルバック。映画版と全く同じTB、映画のスタッフ名の代わりにゲームのスタッフ名が被さる凝り様だ。
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サードパーソンのシューティングをベースにスキーやカーチェイスといった変則パートを挟んで映画の筋立てを漠然と追っていく流れは、以降の007ゲームに脈々と受け継がれていく王道パターン。
しかし後の007ゲームの多くにフィーチャーされているステルス的な要素は皆無。ほぼ全ステージにおいて正面からカチコミの戦いがメインとなるだろう。
当時の3Dゲームの常として操作性にはもどかしさを多く感じるかもしれないが、全体にはシネマゲームとして押さえるべき部分をそれなりに抑えた及第点の作品だ。
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後半ではミシェール・ヨーを操作するパートもあり(素手ゴロファイトではなかったのが、ちょっと気の利かないところだが)。
そして映画では映画では冒頭のみにちらっと登場した″新興宗教団体のメンバーで毒ガステロ事件の実行犯″という時節的に危ない設定のキャラクター、サトシ・イサグラも、このゲーム版では中ボスとして堂々の登場。
ガスマスクもつけずに至近距離から毒ガス弾を投げまくる、大変アナーキーな暴れっぷりを見せてくれる。
一方で原作映画ではボンドにとって久々の強敵となったスタンパーが、ゲームでは影も形もないのは、ちょっと納得のいかない部分ではある。

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