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2020/02/27 (木) カテゴリー: XBOX ONE

3月も目前となり、ウインタースポーツの季節も過ぎ去ろうとしている。
今年はどこも雪が少なくて大変だったらしいが、それ以前にこちとらスキー場と縁遠くなってもう長いことになる。
暇がないは言い訳だ。足りないのはエネルギーだ。
知人とスケジュールをすり合わせ休みをとって宿を予約してタイヤを履き替え慣れない雪道運転に冷や汗流しながらスキー場を目指す。
情熱がなくなっただけと言われればそれまでだが、これだけの作業に費やすエネルギーがちっとも充填できなくなった。

ゲームハードの電源ボタンをポチッと押すエネルギーは、まだ辛うじて残っている。
とは言ってもPCや据え置き機出自のスノーボードゲームは、『STEEP』に代表されるように重厚長大かつエクストリームなものが主流となっている。
これはこれでリアルスキー場を目指すなみのエネルギーやモチベーションが必要となってくる。
『Shaun White Snowboarding』や『ファミリースキー』のようなお気楽ゲレンデものがめっきりと減った中、雪の上で手軽にひと滑りを目論むには、自然とモバイルゲーム出自のタイトなゲームに手が伸びる。

そこで『Shred It !』。
しかしこのゲームのゲレンデは、ただの雪原ではない。
「見立て」の美学が日本特有のものだと思いがちなのは日本人の悪いクセだ。海外にだってもちろん「見立て」の概念はある。
パッと開いたノートブック。そのなにも書き込まれていない白いページに雪原を感じたことから『Shred It !』はスタートしている。

そうなればあとはなんでもかんでも紙だ。
背景の木々や遠くにそびえる山、空に浮かぶ雲、舞い落ちる葉っぱ、そしてボーダー自身も全部がペーパークラフトテイスト。
そしてスノーボードは厚紙製。このボードがノートブックの雪原を滑った後のシュプールは、まるでページを切り裂いた(Shred)かのように残る。

この『Shred It !』は基本的にランゲームの亜種。
プレイヤーがするべき操作はボーダーの左右移動とジャンプ程度のささやかなもの。ゲーム性としてはそれほど深みがあるわけではない。
だけどこの全面ペーパークラフトテイストのとぼけた、それでいて独特の美しさを持つビジュアルは秀でていて、これがテンポよく四季が移ろう中を無心に滑るのは、得も言われぬ魅力がある。
紙をめくる音を交えている、やはりとぼけた効果音とほんわかしたBGMも耳に残る、手のひらの素敵な紙細工のような面持ちの気軽な小品だ。
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