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【SuperLite1500シリーズ ピンボール ゴールデンログレス】

   ↑  2010/10/02 (土)  カテゴリー: PS1
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日本のピンボールビデオゲームメーカーと言えば、デジタルピンボールシリーズのKAZeが有名どころですが、そのKAZeと並ぶもう一つの雄が、PCゲームを主体に活動するリトルウイングです。
ここはKAZeと違って、もう完全にピンボールゲームだけに特化した、限りなく家内制手工業に近い規模の会社。
'91年に登場したトリスタンを皮切りに、クリスタルカリバーン、ルーニーラビリンス、ジニージーラなど、数々の作品をマイペースでリリース。
それらの作品はいずれも、日本のみならず、海外でも高い評価を受けています。
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ビデオゲーム的な演出や面白さを追求したKAZeのデジピンに対して、リトルウイングピンボールの魅力は、ピンボール本来のエレメカ的なテイストや手触りを重要視しているところ。
デジピンのような刹那的な面白みには欠けますが、その代わりに長く遊び込むにつれてコクが増してくる味わい深さが、リトルウイングのピンボールゲームにはあるのです。
台のグラフィックデザインの美麗さも、ここのピンボールの魅力の一つ。
クラシックなエレメカを想起させる、おもちゃの宝石箱のようなレイアウト。それを彩るのは、どことなくステンドグラスを思わせるような、格調高く落ち着きのある色使い。
エレメカ的な大衆性と、ステンドグラスのような格調高さ。相反するような二つの要素を、なんの違和感もなく同居させたリトルウイングピンボールのデザインは、どれも溜息が出るほどの美しさに満ちています。
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そのリトルウイングの代表作とも言えるピンボールが、このゴールデンログレス。
リトルウイングピンボールでは、珍しく家庭用機に移植された大作です。
実機の肌触りを大切にしながらも、よりビデオゲームピンボールらしいギミックを盛り込んだ本作の特徴は、三つの台を渡り歩きながらアーサー王伝説をなぞって、12人の円卓の騎士たちを復活させて行くドラマチックなストーリー展開。
騎士の復活は役を完成させることによって成立し、その状況は台の隣に表示された円卓に逐一表示されていくのです。
また、役ものの完成時には、絵物語風のカットがインサートされ、このアーサー王伝説その後の物語を盛り上げるのに、一役買っています。
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アーサー王伝説に相応しい、重厚な音楽も実に見事。
ボールの重みを今ひとつ感じられないのが(どことなくパチンコ玉っぽい。全体を一枚に収めたちまっとしたレイアウトなので、それもやむなしかもしれないけど))、リトルウイングのピンボールに共通した欠点ではありますが、しかしそれも、このゴールデンログレスのトータルな魅力を損なうほどのものではありません。
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お勧めはやはり本家本元のPC版(リトルウイングのサイトでダウンロード購入できます)なのですが、手軽さという面では、最近ゲームアーカイブ化された、このプレイステーション版。
サクセスの廉価版シリーズに組み入れられたため、味も素っ気もないパッケージデザインを押しつけられたのは、少し残念ですが、解像度を別にすれば充分納得のできる移植です。
家庭用機では他にも、ネオゴールデンログレスの名で発売されたドリームキャスト版があるのですが、未プレイなのでこちらの詳細は、ちょっと分かりません。

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