↑
2019/04/13 (土) カテゴリー: SFC&N64

元年なんて言葉すらも陳腐に思えるくらい定着の兆しを見せてきたe-Sports界隈。
世間一般での認知の度合いも少しずつ向上し、このままアジア大会を経て将来的にはオリンピックの正式種目と夢も膨らむ一方ですが、しかしちょっと待ってください。
日本にはe-Sportsよりも遥かに大きな競技人口を抱え、さらには古くからプロ(それで生計を立てる人)を多く輩出しているゲームがあったじゃないですか。
それはパチンコ・パチスロ。
なにせ愛好家の裾野の広さでは群を抜いていますし、さらにパチンコ屋駐車場の車に放置されて英才教育を施された、年若い世代のエリート候補にこれまた事欠かない競技です。

日本が音頭を取ってパチンコ・パチスロの国際競技連盟を設立し、IOCの重鎮に甘めの設定の台なんかで接待攻勢をかければ、近い将来のオリンピックで、「デジパチ、羽根物、電役機、パチスロ、全部門で日本が金メダルを独占です!」なんて快挙を目の当たりにできるかもしれません。
そんなしょうもないことを考えていた極楽野郎が、どうやらゲーム界にも居た模様です。
「パチンコを世界のスポーツに」 悲願が実って、このスーファミソフト『パチンコチャレンジャー』の世界では、いよいよ次期オリンピックの正式競技にパチンコが選ばれる運びとなったのです。

喜びに沸くパチンコ界は次なる段階として選手の発掘に乗り出します。
最低でも次の五輪は4年後のはずなのに、今から選手を発掘して間に合うのかどうかはさておき、彼らが選手発掘の場に選んだのは、フロアが5つある普通の駅前パチンコ屋。
少なくともうちの近所のパチンコ屋には、日本の代表として送り出しても恥ずかしくない人間は100%居ないと断言できますが、とにかく彼らが目をつけたパチンコ店には、世界レベルで戦えるダイヤモンドの原石のような人材が居たようです。
その未来の日本代表候補となるあなたに与えられた試練は死亡遊戯システム。
フロアごとの課題(五台打ち止めにしろなど)をクリアして、一つ一つ塔ならぬパチンコ店の中を登って行き、見事五輪へのキップを勝ち取るのです。

『パチ夫くん』シリーズに代表されるオリジナルパチンコ台ゲームは、90年代には何故かそれなりに栄えましたが、架空のパチンコ台をひたすら打つ不毛さが飽きられたのか、実機シミュレータものと入れ替わるようにして、自然と尻すぼみになってしまったジャンルです。
この『パチンコチャレンジャー』も、その架空パチンコ台ものの一つ。

架空パチンコ台ものは、景品交換できずなんの見返りもないパチンコの不毛さを覆い隠すように、とっぴな世界設定やストーリーを添えるものが多いですが、本作の"パチンコ五輪競技化"もその類。
しかし肝心の五輪編が存在しないために、結局はそこらの店で、おざなりに作られた架空のパチンコ台を、意味もなくだらだら打つだけになってしまってるんですけどね。
- 関連記事
-
- 【パチンコチャレンジャー】パチンコで掴む五輪のキップ
- 【スター・ウォーズ エピソード1 レーサー】アナキンの分水嶺
- 【DOOM 64】ドゥーム64
- 【ウエーブレース64】64の代表作
- 【64花札 天使の約束】少数精鋭主義の極北
(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2824.html
2019/04/13 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |コメント:を投稿する 記事: 【パチンコチャレンジャー】パチンコで掴む五輪のキップ
お気軽にコメント:をぞうぞ。非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント:) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。
Comment