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2019/03/29 (金) カテゴリー: XBOX ONE

創業は第二次大戦前。ピンボールメーカーの名門として君臨するが、80年代以降は会社の統廃合を経て一ブランドとしてその名を残したBally。
しかし21世紀を待たずして統合先のWilliamsがピンボール事業から撤退。Ballyピンボールの系譜はついに途絶えることとなる。
その終焉から数年遡る1995年は、Ballyが二つの傑作台を世に送り出して最後のまばゆい輝きを見せた年。
一つは前回追加された『Williams Pinball: Volume2』のラインナップに入っている『Attack from Mars』。
そしてもう一つが最新アドオン『Williams Pinball: Volume3』の目玉となる『Theatre of Magic』だ。

美しい女性マジシャンがホストを務める劇場。
胡散臭さと妙な格調が同居したマジックショーらしいビジュアルデザインは、この傑作テーブルの魅力の一つだが、大きなポイントとなるのはやはりピンボールとしてのゲーム構成の部分。
ルールやギミックが煩雑化した当時の傾向。そこから正気に立ち返ったかのようなシンプルで奥深いシステムは、『Attack from Mars』と同様だ。
『Attack from Mars』が円盤ならば、『Theatre of Magic』は怪しい仕掛けがたっぷり施されたマジックボックスと、ゲームの中心軸となるオブジェクトが明快になっている。
Pinball FXモードではこのマジックボックスの隣に女性マジシャンのムービングフィギュアが屹立。役物に合わせて様々なアクションで花を添えてくれる。

翌1996年にリリースされた『Safe Cracker』は『Theatre of Magic』から一転、変則ルールを煮詰めたような内容。
テーマは金庫破り。警備員や番犬の目をかい潜り、金庫をこじ開けて現ナマを頂戴するのがその目的だが、金庫の警報装置をゲーム性に盛り込んだ、通常の持ち玉制とは異なる時間制限&サドンデスのシステムが大きな特徴となっている。
持ち時間が残っているうちは、いくらボールを落とそうがすぐに新たな玉が補充される。
このタイムリミットはゲーム中の役に応じて延長されるが、これが途切れたらボールアウト即ゲームオーバーのサドンデスに突入。
そしてバックグラスで展開されるスゴロク形式のボードゲーム。これに大きな比重が割かれているのがもう一つの特徴。
この一癖も二癖もある仕様が嫌われたのか、実機は日本には一台も入ってこなかったらしい。

『Champion Pub』はBallyブランド最末期1998年の作品。
いにしえの荒っぽい酒場賞金ボクシング。プレイヤーは海千山千の荒くれどもに挑む若造という設定だ。
まずは挨拶代わりに奥にあるサンドバッグにボールでパンチパンチパンチ。
やがてマッチモードが開放されると、サンドバッグの奥に控えていたプライズファイターの登場だ。遠慮することなくボールでしばき倒してやろう。
ボール縄跳びやパンチングボールなど、ボクシングネタのミニゲームも豊富に用意された佳作。
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