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2018/02/24 (土) カテゴリー: SFC&N64

いよいよ発売が近づいたNintendo Switch版『DOOM』。
『Nintendo Labo』でファミリー機としてのステイタスを確立するその一方で、しっかりと因業なコアゲーマーの取り込みにも余念がない。
任天堂としては久々の全方位向けゲーム機への道を、粛々と歩みつつある2018年のSwitchだ。
しかしいくら全方位とはいえ、任天堂とDOOMの文字の並びは、ちょっと収まりの悪さを感じさせもする。
方やゲームというカルチャーの日向な部分の象徴。もう一方は世間一般から忌み嫌われるゲームのイメージを、一身に背負ってきたような存在だからだ。

しかしあのグロテスクなクリーチャーたちが任天堂のハードを襲ったのは、これが最初ではない。
ニンテンドウ64は、それまでの国民機からキッズ層を中心をしたゾーニングマシンへと転じたイメージが強い。
だが実は『パーフェクトダーク』『時空戦士テュロック』と、その続編『バイオレンスキラー』、そして泣く子も黙る『ゴールデンアイ 007』と、数多くの名作を輩出した密かなFPSハードでもあった。

64が当時のモストバイオレントハードとなった大きな理由は、その特異なコントローラ。
ソフトによって様々な持ち方、握り方が推奨された64コン。
中でも一般的だったのが、真ん中のグリップを左手で握り親指を3Dスティックに、人差し指を背面のZボタンに添える方式だ。
これが上下への視点移動をさして必要としなかった当時のFPSと絶妙な親和性があった。
そしてこの持ち方は、拳銃のグリップを握ってるかのようなフィーリングも与えてくれたのだった。

90年代最強のガンファイトマシンとDOOM、必然の出会い。
64のソフトはタイトルの末尾にその数字を入れる例が多かったが、このDOOMにはハード史上もっとも忌まわしい64の字が刻み込まれることとなった。
『DOOM64』。送り出した張本人はMidway Gamesとゲームバンク。なんとも90年代ザ・洋ゲー臭を強烈に感じさせるコンビだ。

オリジナルの『DOOM』からステージを一新させているが、正統な続編とはちょっと違う。
初代『DOOM』のリヴィジテッド。あるいはミッドウェイによる初代のカヴァーと捉えたほうがいいのだろう。
そんな傍流ではあるが、同時期のコンソールで出たあらゆる『DOOM』の中でも、もっともデキの良い一本であることは間違いない。
銃把と化した64コントローラを握りしめ、オリジナルに負けず劣らない陰鬱なスコアが流れる中、動くものは撃って撃って撃ちまくり、片っ端から肉塊に変えろ。
極彩色のドリームマシン64を淀んだ暗い色が織りなす悪夢に変貌させる、64裏通りの代表的一本だ。
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