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ピンボール
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2017/11/20 (月) カテゴリー: XBOX ONE

その兄弟はプロレス界で例えるならば、ドリーとテリーのザ・ファンクスのようであった。
ギターを手に奔放に暴れまわる弟の斜め後ろで、いつも黙々とぶっといリフを刻み続けていた。
様々なジャンルのファンを越えて愛されてきたAC/DC。
この偉大なロックバンドを、ステージフロントから引っ込んだドラム斜め前の定位置から束ねてきたギタリスト、マルコム・ヤングが亡くなった。

ロックピンボールの流れから次はこのゲーム触れようかと思っていた矢先に、期せずしてマルコムの訃報が入ってきた。
改めて盤面を見渡してみれば、彼の姿が位置するのはフィールドの後ろ奥の控えめな場所。彼らしい定位置だ。
このピンボール版AC/DCは、今や20世紀勢の中では唯一残る商業ピンボールメーカーとなったSternが2012年にリリースしたテーブル。
日本では昨年惜しまれつつ閉店した豊田のゲームセンター、ネバーランドで稼働していた。

このピンボール台の最大の特徴はジュークボックススタイル。
ボールの打ち出し前に曲がリクエストできて、選んだナンバーに応じた役が常に展開しっぱなしになる。
ちなみに選べるのは"T.N.T."、"War Machine"、"Back In Black"、"Highway To Hell"、"Rock ‘N’ Roll Train"、"For Those About To Rock"、"Hells Bells"、"Hell Ain’t A Bad Place To Be"、"You Shook Me All Night Long"、"Thunderstruck"、"Let There Be Rock"、"Whole Lotta Rosie"、AC/DC黄金のレパートリー全12曲。もちろん本人たちのオリジナルだ。

盤面のオブジェクトも、これらの曲ゆかりのモノ。特に奥にあるHells Bellは、AC/DCファンならば意味が無いときでもつい打ち鳴らしたくなる誘惑に駆られるだろう。
ステージ上のアンガス・ヤングよろしくせわしなく動き回るボールをコントロールして、マルチボールがかかれば、ちょっとファニーなAC/DCの影絵が揺れ動きオーディエンス大熱狂。
3ボールアウトしてしまえば、新しい曲を選ぶもよし、同じ曲に再チャレンジするもよし。
言わばフリッパー捌きの腕に左右される、各種ギミック付きAC/DC専用ジュークボックスマシーンだ。

これが収録されている『Stern Pinball Arcade』についても補足。
他機種で展開されている実機ピンボールシミュレータ『Pinball Arcade』と同開発会社によるもので、コンポーネントが無料で各台を個別で購入するシステムなど、基本的な仕様は『Pinball Arcade』とまったく一緒。
つまり『Pinball Arcade』からSternの台だけを独立させた体裁で、収録されている台も『Pinball Arcade』と被っているモノがほとんどだ。

なんでこんなイトーヨーカードーの隣にセブンイレブンを建てるような不効率な展開をしているのかはちょっと謎だが、このAC/DCのピンボールは本家『Pinball Arcade』には今のところ未収録の『Stern Pinball Arcade』ならではの目玉商品である。
<国内ストア未発売>
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