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2017/08/20 (日) カテゴリー: Android

甲府駅北口よっちゃばれ広場、午前10時。ただでさえ低血圧なオレは、寝不足で併せ一本の青白い顔で、ふらふらとここに辿り着いた。
既に集まっていたコミュニティメンバーが「顔色めちゃくちゃ悪いですよ」と心配の声をかけてくれたが、それに続くのは「どうせビデオオンデマンドとかを朝まで観てたんでしょ」の一言だった。相変わらずヒドい色眼鏡もあったものである。
ホテルの柔らかいシモンズ社製ベッドの抱擁を振り切ってここまで来たのは使命があるからだ。注文のバイオカード束の運び屋という大切な任務が。
広場はチェックアウトの手続きに並ぶ気の早いエージェントたちで沸き返っていたが、わざわざ甚平に着替えてきたのが目印になったのか、取引のお相手たちともあっさりとコンタクトができ、受け渡しは無事に終了(このうちのひと束は、いったん東京に舞い戻った後、再び甲信を越えて北陸入りする流浪のルートをとることになる)。

山手御門の隣にある小洒落た一角にて、みんなでモーニングアイスを貪り食った後は、それぞれ思い思いの本日スケジュールをこなすために一旦散開。
この甲府MDのミッション構成、12個中5つは駅周辺の中心街を回るだけで済むが、それ以外は駅から離れた観光地となっている。
ミッションメダルを一列揃えるには、自然とどれか一つの遠い名所スポットに向かわなければならない練られた構成だ。
クルマやバイクなどの足があれば12個コンプも可能だろうが、路線バス移動となるAGは自然とどのスポットに向かうかの選択を迫られることになる。
善光寺、昇仙峡、科学館、遊亀公園動物園など、ミッションポイントは甲府の東西南北に絶妙に散っていて、みんなどれを捨ててどれを取るかに相当アタマを悩ませただろうが、オレは最初から心に決めた場所がある。

甲府の中心街からバスで10数分のところにある芸術の森公園。
彫刻が点在する園内には県営美術館と県営文学館が併設されている。美術館はよくあるが、地方自治体でこれだけの規模の文学館はそうはない。さすが数多の文人を生み出した山梨の地である。
園内の彫刻を巡るミッションをさくっと済ませてメダルを一列揃えたあとは、再びよっちゃばれ広場に集合する時間まで、ゆっくり文学館に腰を据えるのだ。
折しも文学館では作家のデビュー展という企画が開催中。さらにはコミック「文豪ストレイドッグス」とのタイアップ企画も行われていたようで、入り口でそのキャラクター缶バッジをいただいた。
特別展入口横のブースは樋口一葉。その最初の展示物は…………、5千円札!
「そう来るか!」と思わず力が抜けたが、まあ三ノ輪にある一葉記念館の方にも、きっと5千円札は飾られてるのだろう。今度行ってみよう。
細かい展示内容については割愛するが、太宰治の作為のないピュアな個人文献なんかを見てると、この人は今の時代に生まれてたら、その文学衝動をTwitterとか2ちゃんねるなんかで、きっとすべてムダ遣いしていたんだろうと強く感じた。こういうタイプの人、SNSとかでよく燃えてるよ。

時間ギリギリまで文学館を巡った後、エージェントが再びわらわらと集結しているよっちゃばれ広場に戻り、関係者の挨拶、そして記念撮影。
ミッションデーの公式のプログラムは、とりあえずここで終了。だが甲府MDはまだまだ終わらない。
飲み会や歓楽街の誘惑を振り切って向かうのは、今回のMDのメインディッシュとも言える、虫の姿を追い求めるミニツアーだ。
次回、夜の丘陵公園に蠢く虫と怪しい大人たち!
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