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【トータルエクリプス】時代の始まりを告げるもの

   ↑  2010/10/22 (金)  カテゴリー: 3DO
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マイクロマガジン社のムック本、シューティングゲームサイドを購入しました。
俺は、いわゆるSTGとはあまり縁がない人間で、この本の中で取りあげられてるゲームで、実際にまともに遊んだことのあるのは数本程度なのですが、そんな俺がすいすい読み進められるくらい、意外にも間口の広い本でしたよ。
ネタがネタなだけに、もう門外漢お断りのマニアックな本ではないかと思い込んでいただけに、これは嬉しい誤算でした。
ほぼ国産ゲームばかりのセレクションは、海外ゲーム好きな俺にとってはちょっと物足りないところもありますけれど、縦シューティング、横シューティングが主流の国内STGと、全方位や3Dが主軸の海外STGじゃ、やはりファン層が根本から異なるものでしょうし、何より海外STGなんて全く読者からのニーズが無いでしょうから、それも当然と言やあ当然なんでしょうけど。
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ならばせめて、この世界の片隅のさらに隅っこにあるようなブログで、そんな歴史の狭間に消えていった海外STGの名作、秀作(迷作、醜作と言った方が正しいようなゲームばかりかも知れないが)の数々を、シューティングボンクラ360魂と銘打って、不定期に取りあげてみようではありませんか。
STGマニア御用達のハードというと、PCエンジンやサターンの名が思い浮かびますが、実は3DOも、そのラインナップの中にかなりの比重でシューティングゲームを抱えるマシンなのです。
ショックウェーブ、マイクロコズム、スーパーウイングコマンダー、ノバストーム、ステラ7、そしてこのトータルエクリプス。どうです、この錚々たる顔ぶれは!
今、全国一千万のシューティングファンの「はぁ!?」という呆れ顔が、一瞬見えたような気もしますが、そんなこといちいち気にしてられるか!
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'94年の3月に登場した3DOのローンチタイトルは、チキチキマシン猛レースや京都鞍馬山荘殺人事件など、国産ばかりの顔ぶれでしたが、3DOがその本領を発揮したのは、その一週間後に発売された第二弾のラインナップ。
クラッシュアンバーン、ステラ7、ドラゴンズレア、バーチャルホラー・呪われた館、そしてトータルエクリプスと、海外ゲームがずらりと顔を揃えたのです。そしてこの顔ぶれのもう一つの特徴は、ドラゴンズレアを除いた全てが3Dゲームだということ。
中でもこのトータルエクリプスは、3DOという次世代ハードのパワーを知らしめると共に、家庭用ゲーム機にも3Dの時代が訪れたことを、高らかと告げる役割をも担ったエポックメイキングな作品なのです。
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発売日に3DO REAL本体と共にチキチキマシン猛レースを購入し、「松下に一杯食わされた……」と落ち込んでいた俺の目を揺り動かしたのが、本体を買ったパナソニックのお店の店頭で流されていた、このトータルエクリプスのデモでした。
テクスチャマッピングが施された渓谷の谷間を、なめらかにぐいぐいと進んで行く宇宙戦闘機。
その姿からは、当時DOSのフライトシムでしかお目にかかれなかった、航空機の浮遊感というものが確かに感じられたのです。
そしてそれ以上に目を惹いたのがそのフィールド。確かに今までにも、ワイヤーフレームやポリゴンで表現された3Dシューティングは存在しました。しかし、そのフィールドにしっかりとテクスチャマッピングによる装飾が施され、それが滑らかにぐりぐりスクロールするようなゲームは、家庭用機ではこのトータルエクリプスが初めてです。
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ドラゴンズレアとどちらを買って帰るか(両方買えばいいだろうと言われそうだが、3DOのソフトはパナソニックのお店で買おうとすると、もろに定価だからめちゃくちゃ高かったんですよ)、迷いに迷った末にトータルエクリプスをチョイス。
ソフトを抱えて家に帰った俺は、それからこの見知らぬ惑星で繰り広げられる、3D空間戦闘にどっぷりはまりました。
そして「松下さんを疑って悪かった。ホントごめんなさい」と、大阪門真の方角に向かって深々と頭を下げたのでした。
この「松下に騙された!」「松下を疑って悪かった!」が繰り返される葛藤は、松下が3DO事業を凍結させるまで、さんざん続くことになるのですが、まぁそれはとりあえず置いといて。
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後にトータルエクリプスターボの名でプレイステーションに移植されたときは、さしたる評価も受けなかった本作ですが、やはり3Dポリゴンゲームが物珍しいものではなくなった頃に出されたターボと、'94年3月という時代に発売された3DO版では、その持っている意味合いが大きく違います。
多くのゲームが2D空間に押し込められていた時代に、重力の楔をふりほどいて高らかに3D空間に飛翔した本作は、当時の3DOユーザーという限られた人々の前のみで、眩いばかりの煌めきを放ったのでした。
「3DO、そして3Dゲーム、始まったな」
もしかしてその頃の俺は、3DOのしょっぱいコントローラーを手にしながら、そんなことを呟いていたかも知れません。
そしてその後、3Dゲームは確かに始まりましたが、3DOはとうとう始まらないまま、歴史の片隅に消えて行きました。
"来るべき時代を告げるもの"トータルエクリプスも、追随者たちにその役割のバトンを渡すと、3DOと共に静かに時代の狭間に自らの身を沈めていったのでした。

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