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【Cabela's Alaskan Adventure】極北の狩猟

   ↑  2017/07/28 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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暑い。東京は死ぬほど蒸し暑い。
いや、暑いのは東京だけじゃない。避暑って言葉が時代遅れになるくらい、日本全土まんべんなく気温が高くなっている。
夏のバカンスに軽井沢や北海道に涼を求めに行ったのは、もうひと昔どころかふた昔前の話だ。今はどんな山の奥に行こうが、「逃げられると思ってんのか、コノヤロウ!」とばかりに暑さが追いかけてくる。
いや、でも地球にはまだ湿気とか部屋干し用脱臭剤なんてのとは無縁の土地が残っているはずだ。そう、たとえばアラスカとか!
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アラスカ。字で書くだけでもなんか涼しくなったような気分になる。
ベーリング海峡がアメリカとユーラシアを分かつ所。極光の下の大自然。天気予報におそらく熱中症警報の項目がない場所。
アウトドアアドベンチャーシリーズではお馴染みのオープニング、水上機で訪れるは、そのアラスカの地。
穏やかに振りそそぐ極北の日光。これ以上はないくらい澄み切った空気。手つかずのままの大自然。そこに息づく数多くの野生動物。ああ、この地には人に我が生命の躍動を実感させる何かがある!
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とは言ってもホントに訪れる気などさらさらない。
なにせアラスカには、あの恐ろしいデカいクマが棲息しているではないか。中学生のときに吉村昭の「羆嵐」を読んでトラウマを植え付けられて以来、オレは人よりデカいサイズのクマが住む場所には、北海道であろうと絶対住むまいと心に誓っているのだ(たとえ札幌のような市街地であっても、地続きである限りあいつらがフラッとやって来ない保証はどこにもない)。
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透明な空気をバーチャルで感じながら、ハンティングライフルを手にまずはチュートリアル。
「左スティックで移動してみよう」OK、OK。「Yボタンでかがんでみよう」ご親切にどうも。「RBボタンでスコープを覗いてみよう」はいはい。「獲物の姿を捉えられたかな?」……シロクマじゃねえかよ! 「さあ、ズドンといってみよう!」やだよ!
獲物じゃねえだろ! オレの常識ではこっちが獲物だよ! だいたいチュートリアルでカジュアルに狩らせる生き物じゃねえだろ! 弾をカキーンカキーンって弾き返しながら、こっちに突進してきたらどうすんだよ!
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猛獣狩りFPSの『Dangerous Hunt』シリーズや、底抜け射的ゲーム『Trophy Bucks』など、ひとえにカベラス狩猟ゲームと言っても様々なバリエーションがあったりするが、やはり本道は大自然の中を彷徨き、男の本能の赴くままに狩猟や釣りをフリーダム楽しむ『Outdoor Adventure』シリーズ。
キャラクタークリエイトでは、トランプの集会に旗持参で駆けつけそうなキャラしか作れないが、それもシリーズの伝統だ。
序盤の獲物はナキウサギにビーバー、キツネにカリブー。基本的に穏健なこいつらを狩っているうちはまだいいが、そうやってゲームを進行させていくと、やがて「じゃあ次はグリズリーを撃ってみましょう!」なんてミッションが否応無しに降ってくる。カンベンしてくれよ!
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オレとしては熊さんとはなるべく穏便な関係に済ませておきたいのだが、ゲームのシステムがそれを許してくれない。
せめて映画「グリズリー」のラストシーンみたいに、こちらもバズーカ砲かなんかを使いたいところだが、アラスカの自然保護条例がそれを許してくれない
ならば、できる限り遠い距離からずばっと狙撃して終わらせたいものだが、リアルだか何だか知らないが、この『Alaskan Adventure』の銃器の弾道は異様に沈み込むのだ。もうスコープを使っても、狙った箇所に着弾させるのは不可能なくらい。
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そうなると取れる手段は、弾を確実に当てられるくらいの距離に踏み込んで、差し違える覚悟で銃をぶっ放すことくらい。
クマの懐に飛び込むという真似は、できる限りしたくはないが、他に方法がないから仕方ない。
まあ本作に限らずカベラスの狩猟ゲームには、息を殺して遠くから狙って撃つよりも、獲物目がけて駆け寄りながら狂ったように銃を乱射するほうが手っ取り早いという、狩猟ゲームとしては何かが根本的に間違っている攻略法が存在するのだが、それを何一つ修正しようとする素振りすらみせない、進歩に背を向けた我が道っぷりも、カベラス狩猟ゲームシリーズの真骨頂だったりするから困ったもの。
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ハンティングの合間には、釣りやシューティングレンジ、鴨撃ちなどを楽しめるのも、Outdoor Adventureシリーズの恒例だが、本作ではご当地バージョンのお楽しみとして、犬ぞりのタイムアタックレースも用意されている。
もっともどこに舞台を移そうが、ゲームとしてもシミュレータとしても雑な造りの、相も変わらずの雰囲気体験だけのインタラクティブアトラクション。
そのカベラスゲー伝統の作法は、このアラスカの地においても何一つ揺るがないのであった。

<国内版未発売 / Xbox One互換対応ソフト>
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