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2017/03/20 (月) カテゴリー: XBOX

Xbox Liveアーケードのサービスは、2005年の6月に初代Xboxで開始された。
しかしその年の12月に後継機であるXbox360の発売が予定されていたタイミングで始められたこのサービスは、ほとんど捨て駒に近いものだった。
このゲームディスクは、ファミ通Xbox05年7月号に付録として添付されたものだが、その7月号からして、表紙から何から何まで360の記事一色。
そんな状況の中でひっそりと始められたサービス、初代Xboxユーザーの中に於いても、その注目度は皆無に等しかった。

しかもこのプレLIVEアーケードサービスは、360時代のそれのようなカジュアルな存在ではなかった。
何せ無印Xbox時代には、マーケットプレイスなどという便利なシステムが存在しない。
この付録ディスクには、Liveアーケード第1弾ラインナップのデモが収録されているのだが、しかしこれは単なるデモディスクに留まらない、Liveアーケードのタイトルを購入するために必須なユーティリティディスクの役割もある。
そう、物理メディア流通からの解放を目論んだXBLAも、その始まりはバリバリの物理メディアであったのだ。

このユーティリティディスクは、ファミ通Xboxの付録として以外には、マイクロソフトに直接申し込んで郵送して貰うことで入手できた。
そしてそのラインナップは、そんな面倒なプロセスには見合わないほどの貧弱なもの。
デモディスクに収録されているのは5つのアクション系ゲーム、2つのテーブルゲーム、5つのパズルゲーム。
しかしLiveアーケードのオリジナルタイトルは1つもなく、そのほとんどがPCのカジュアル系ダウンロードゲームを引っ張ってきたもの。
中でもアクション系ゲームは冴えないものばかりで、ギャラガの焼き直し(『Alien Sky』)とか、ディフェンダーの焼き直し(その名も『Guardian』)とか、ブロック崩しの焼き直しであるアルカノイドのさらなる焼き直し(『Ricochet Lost Worlds』)とか、そんなんばっか。

このディスクにデモが収録されたタイトルの中では、『Mutant Storm』、『Bankshot Billiards』、『Bejeweled』、『HardWood Solitaire』、『Zuma』、『Astro Pop』 といった辺りが、バージョンアップされたり、或いはそのままの形で360のLIVEアーケードサービスに引き継がれた。
デモディスク以降には『フィーディングフレンジー』などが配信ラインナップに加えられたりもしたが、その頃はもう360が発売される直前。
Liveアーケードサービスも、360発売に合わせて仕切り直されるといった状況下で、旧Xboxで展開されたプレLiveアーケードサービスは、なし崩し的にうやむやにされてしまったのだった。

開始された時期からみても、この旧Xboxで展開されたLiveアーケードは、360で本格的に行われるそれの予行演習的な意味合いを、多分に含んでいたのかもしれない。
しかし、その冴えない立ち上げ時期の姿を知る者としては、これがまさかあそこまで賑わいを見せるサービスに変貌を遂げるとは全く思いもよらなかったのであった。
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