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2017/03/18 (土) カテゴリー: XBOX 360

突き進むは漆黒の異空間。自機はかっちょいい宇宙戦闘機ならぬ、なんだかわからない球体のクリーチャー。
左スティックで移動、右スティックで射撃制御はXboxコントローラにアジャストした快適なコントロールスタイル。
そして目の前に湧きあがるのは、まさにミュータント以外に適当な表現が見当たらない、奇矯で生々しく気持ち悪い生物たち。

今や懐かしいXbox LiveアーケードのフレーズがDL専売ゲームの習慣とともにまだ目新しかった頃、そこを賑わしていたのは何故かツインスティックシューターであった。
XBLAの定番となる『Geometry Wars: Retro Evolved』や、『Smash TV』に『Robotron 2084』といったレトロタイトルの復刻が混在する、そのツインスティックシューター群にあって、オリジナルタイトルの一角として名を馳せたのが『Mutant Storm Reloaded』。
XBLAの原型となった初代Xbox版LIVEアーケードでひっそりとリリースされていた『Mutant Storm』のリメイク作品だ。

『Geometry Wars』のエンドレススタイルでも、前作『Mutant Storm Reloaded』の独立面クリア型とも違う、ステージがシームレスに繋がる様式がその特徴。
そしてもう一つのセールスポイントが、有機的で多種多彩な敵クリーチャーの数々。そしてこれまたバラエティに富んだその攻撃パターンだ。

一つのステージをクリアして進んだ階層に待ち受ける、さっきまでの奴らとはその様相をまるっきり違える新たでトリッキーな敵たち。
スコアハンデシステムに導入された段位(色帯)制も含めて、そのストイックな勝ち上がりシステムはツインスティック版「死亡遊戯」の名が相応しいかもしれない。
敵クリーチャーもジャバールや金帯のおっさんみたいに、何を考えてるのかわからないような輩ばっかだしな。

前作のジェフ・ミンター的なサイケデリック風味は薄れた代わりに、横スクロール面などをフィーチャーして一般的なSTG(どことなく『R-TYPE』ライクでもある)に歩み寄りを見せた『Mutant Storm』の最終進化系。
独特の音色で心地よく響く、まるでパーカッションのようなSEは、『Geometry』やジェフ・ミンター作品とはまたちょっとばかり違った感触で、ツインスティックシューターがリズムアクションゲームの変種のような存在であることを教えてくれる。ミュータントだけに。
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(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2618.html
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