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【Double Dragon Neon】肘打ちを捨てた兄弟

   ↑  2017/03/03 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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80年代地方都市の、そして『ダブルドラゴン』の街並みは、どこも空洞化して殺風景に荒みきっていた。
だがそれも年月が経てば、きらびやかなネオンに彩られたゴールデンエイティーズの思い出とすり替わる。
そして荒んで情緒のカケラもなかったデジタルの暴力行使も、時を経てゲームセンターの甘く心地よい記憶に変換される。
ベルトスクロールアクションの、そしてバイオレンスゲームのエポックメイカーが、信奉者の熱いリスペクトを得て21世紀によみがえった。
殺風景な街の情景は、けばけばしいネオンカラーに様変わりしているが、そこで始まるイントロダクションは、街角で無防備に立つヒロインに容赦ない腹パン。毎度のお約束だ。
マリアーーーーーーン!!! 相も変わらずなんて脇の甘い女だ!
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ビリーとジミーのクンフー兄弟。頼りとするのは例によっておのれの拳と両脚だが、あんまりクンフーっぽくない、むしろ米国素手ゴロアクションのようなファイトスタイルなのも相変わらず。
初代で猛威を振るった肘打ちこそ姿を消しているが、まああの技は一種のバランス取りみたいなもの。
ゲームバランスがこなれたこの『Double Dragon Neon』には、それほど用のないものだろう。
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その道中のアクセントも、これまたお馴染みバットにナイフにムチ。
ちなみにムチの持ち込み役であるリンダさんは、オリジナルのパーマにパッツン網タイツのいけてないおばさんではなく、はすっぱなパンクギャルにリファイン。よかったような、どことなく寂しいような……。
そして背景を賑やかすのは、軽薄かつきらびやかな響きを徹底的に再現した80年代風のミュージック。
この音楽へのこだわりは、カセットテープをアイコンにしたキャラクターのパワーアップシステムにもリンクしている。
筐体に100円玉を積み上げていたアーケードスタイルじゃない。繰り返しプレイのためにフックをもたせたモダンなコンソールゲーム機の作法。ま、ここら辺はちょっぴり現代的だな。
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マシンガン野郎に代わる新たなボスの名はスカルマゲドン。
オリジナル『ダブルドラゴン』から踏襲したおなじみの敵キャラクターたちを経て、芸者にくノ一、ロボットなど新たなおもてなし要員を取り揃えてビリーとジミーをお出迎え。
ネオン街を経てロケット道場に悪の宮殿と、兄弟を斜め上の展開で引っ張り回した上に、エンディングロールを自分のボーカルでジャックする愉快なやつだ。
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多少はスタイルがよくなったものの、相も変わらず助け甲斐のないヒロインだが、まぁそこもお約束。
オリジナルへの愛情をたっぷりと詰め込んだエイティーズリスペクトは、当時を知る者から新規客にまで好印象を残す"オレたちのダブルドラゴン"。
2012年のビリーとジミーは、もう肘打ちに頼りっぱなしのヤワな拳法兄弟じゃないのさ。

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