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2016/12/15 (木) カテゴリー: XBOX ONE

本格的な冬の到来だ。
雪にはめったに縁のないこちらでも、休日のオートバックスはスタッドレス履き替え作業の順番待ちで慌ただしい。
しかしホライズンフェスティバル真っ最中のオーストラリアならば、そんな待ちぼうけは無用だ。
お調子者の専属エンジニアが、あっという間にスノータイヤを用意してくれるだろう。
そう、オーストラリアもいよいよ冬本番。
南半球のオーストラリアは、いまは夏真っ盛りだろって? いくら夏だって山の方に行けば雪も積もるし吹雪もおこるんだよ。実際そうなってんだからしょうがねえだろ!

「よう、ボス、ちょっと来てくんない?」
そんなカジュアルな一言と共にヘリコプターで拉致されてきたのは、オーストラリア有数の常時厳冬の地、ブリザードマウンテン。
前作『Forza Horizon 2』の拡張パック、ストームアイランドも地理的には相当謎の場所だったが、ここの存在のミステリアスさは遥かそれ以上だ。

太陽照りつける荒野から一転白銀の世界へ。
そして山の天気は変わりやすい。ちょっと前までは一面の雪が陽の光を明るく照り返していたのに、いまは猛吹雪。
見ているだけで凍えてきそうなシチュエーションで幅を利かすのは、荒野ではぶいぶい言わせていたコクピット剥き出しのバギーや、狭っ苦しいハイエンドスポーツカーなんかじゃない。
見るからにエアコンの効きそうな密閉性と、広い視界を兼ね備えた四駆だ。

シャリシャリと音をたてるアイスバーン、舗装道路を包む雪煙など、きめ細かい厳冬描写の一方で、ノーマルタイヤで繰り出してもなんとかなってしまうカジュアルな路面コンディションは、ちょいとばかり物足りない一点だが、それを補って余りあるのは、やはり好みのドライビングで自由気ままに臨めるオープンワールドの雪国道路の魅力だろう。
『Dirt』シリーズなど雪道が出てくるクルマゲームは数多いが、レーシングゲームというジャンルにどっかり根を下ろしてしまったそれらでは、こればっかりは代替できないオンリーワンのチャームポイントだ。
朝、昼、夜、晴れ、雪、吹雪、あらゆるシチュエーションを走っていると、レガシィを転がして休みのたびにスキーに行ってた遠い昔の記憶がついフィードバックしてくる。
スナップさせたメディアプレイヤーから、かの香織が流れてきたら、もう完璧だ。これだけで個人的には拡張コンテンツの代金2160円を払った価値がある。

荒れ狂う吹雪に雪がフロントガラスに叩きつけられる描写は、本編のとき以上に『Forza Horizon 3』のコクピット視点の秀逸さを再認識させてくれる。
夜だったらヘッドライトのわずか先ですら見えやしない。現実に直面したら泣きが入るしかない運転コンディションも、どこかウキウキしてくるのは、これがホライズンだからだ。
制御不能になって雪だまりに突っ込んでも、リワインドボタン一発ですぐに抜け出せる。
だけど雪道なんかお構いなしに対向車線をかっ飛んでくるドライバター車にスリルと恐怖を感じたいならば、やはりちょっとぐらいは慎重な運転を心がけたほうが楽しいのかもしれない。
しかし楽しみ方はドライバーそれぞれ。『Forza Horizon 3』最初の大型拡張パックは、そんな気の抜けない雪道への誘い。
乾いた荒野から一面の銀世界への移動コストは、拡張パック代金と、それなりののローディング時間だけだ。
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2016/12/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |コメント:を投稿する 記事: 【Forza Horizon 3】Blizzard Mountain
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