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2016/12/06 (火) カテゴリー: PS2

タレントを実写で載っけちゃうカルチャー、それはCD-ROM機の登場と共に花開いた。
PCエンジンCDロムロムの小川範子を皮切りに、それはたちまちバブル的な隆盛に浮かれるゲームシーンに伝播し、のりピー、井上麻美、オキメグ、すずきゆみえ、雛形あきこなど、有名無名様々な綺麗どころを呼び込むことになった。
プレステサターンの時代には、ハードスペックの限界からか、まだどことなくぎこちないところがあった実写タレントゲーム。
それに相応しい華やかな舞台を用意したのは、前世代機とは格段に違う実写再生能力を有したプレイステーション2だ。

初代PSで試みられたチャレンジの蓄積もあって、PS2ではこれらのタレントソフトがより一層の完成度を高めて充実することとなる。
モー娘。、浜崎あゆみ、ZONE。国民的知名度を持つタレントたちのソフトがPS2のラインナップを飾ったが、それらを差し置いてオレがPS2の実写ヒロインアイコンに挙げたいのが根本はるみだ。
決して個人的な思い入れだけではない。なにせ根本はるみの実写でのPS2登場は、この『ヴァーチャル・ビュー 根本はるみ エイゾープレイ』を皮切りに、『モーショングラビア 根本はるみ』、R.C.T.軍団を率いての登場となった『ヴァーチャル・ビュー R.C.T. エイゾープレイ』、そして『まーじゃんパーティー アイドルと麻雀勝負』と、総計4作にも及ぶのだ。
PS2のみならず古今東西のハードを見渡してみても、飛び抜けた登場率と言えるだろう。

漬物石の代わりになりそうなほどの爆乳、たくましい胴回り、大陸的な大雑把さで構成された体つき、がさつな性格、酒焼けしたような声。
オタ界隈の嗜好とはおよそ真逆をいく資質が、ゲーム機というアウェイ的なフィールドで開花していた事実は、痛快と言えば痛快だ。
もっともPS2ユーザーの主流は、そんな開花には見て見ぬふりをしていたのだが。

この『ヴァーチャル・ビュー 根本はるみ エイゾープレイ』は、インタラクティブ実写映像を謳うイメージビデオ風ソフト。
方向キーでうにうにとアングルを動かすことができるのが、そのインタラクティブ性の根拠だが、しかしいくら視点を移動させようとも、肝心の根本はるみがこちらに目線すら送ってくれない事実に、誰もが遅からず気づくことになるだろう。
彼女が気にしているのはあらぬ方向。そちらから響いてくるのはスチルカメラマンと思しき人間の指示とシャッター音。

そう、ここはPS2ソフト用の収録現場ではなく、写真集の撮影現場。
"ド迫力の映像革命"を謳うヴァーチャルビューのビデオカメラは、実はスチル撮影の迷惑にならない程度に、控えめな位置にお邪魔している単なる闖入者でしかないのだ。
ユーザーがいくらアングルを動かそうが、そこに展開するのはこちらをガン無視して淡々と進行する写真集撮影の風景。思わずいたたまれない気分になってくることだろう。
そんな仕打ちを受けながらも許容できてしまうのは、それはもう対象が根本はるみである一点に他ならない。
たとえこちらの存在を歯牙にかけないようなシチュエーションでも、それが根本はるみであるのなら、むしろマゾヒスティックな快感になるというものではないか。
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