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2010/11/05 (金) カテゴリー: XBOX 360

「わしとボートで勝負して勝ったら教えたってもええで。どや!?」
<横山やすし>
ボートは夏の遊びだなんて決まりはない。その証拠に江戸川や、平和島や、浜名湖や、住之江や、鳴門や、大村では、例え秋でも冬でもボートが盛んだ。
そしてこの『ハイドロサンダーハリケーン』でも、秋も深まり水温も冷たくなったにも拘わらず、ものともせずにボート遊びに興じる水上の疾駆者たちに向けて、追加ボートや新コースを収録したダウンロードコンテンツ、Tempest Packが配信された。

このTempest Pack、フルバージョンのお値段は400MSポイントだが、これ以外にもマルチプレイヤーのみで適用される無料バージョンも同時にリリースされている。
例え追加パックにお金を払いたくないという人でも、この無料バージョンさえ落としておけば、マルチプレイで行われる新マップでのレースに参加が可能となるのだ。
しかし、このイカしたゲームに一発でやられたハイドロでサンダーでハリケーンな人たちにとっては、追加パックに投じる400MSポイントは、決して高いものではないだろう。

何しろこのパックには、とんでもないスピードを誇る、二台の新ボートが収録されているからだ。
特にアメリカ南部の湿地帯名物、後部に巨大な扇風機を搭載したエアボートをレース用にカスタムしたマシン、サイクロンのアホみたいな加速とトップスピードは、馬鹿馬鹿しいくらいに爽快だ。
もっともこのサイクロン、形状が形状だから、その不安定さも荒波に揉まれる木の葉なみなのだが。

そして新たに加わったコースは、アトランティス、フォンブーン城、バミューダトライアングルの三つ。
噴火する火山のもと、水没しかけた都市を駆け抜けるアトランティスは、オーソドックスな周回コースで、印象としては津波スタジアムに近い。
大胆なショートカットなどが存在しないので、マルチプレイで純粋にレースを楽しむのに向いているコースだ。
西洋城の堀を舞台にしたフォンブーン城は、ハイドロサンダーハリケーン初の直線コース往復レース。
一本道を一端まで走って、そこをぐるっと回ってまた今来た道を戻っていく、『Test Drive: Eve of Destruction』に収録されていたWhip Around Raceを思わせるレース。
直線部分は当然、往路と復路のボートがトップスピードで行き違う、カオスな展開間違い無しの、これまたマルチプレイ向きのコースだろう。

一番最後にアンロックされるコースがバミューダトライアングル。
この追加パックの言わばメインディッシュとも言えるコースであり、その名からしても、さぞや時空が歪んだ海の中でアベンジャー雷撃機の編隊や、サンチアゴ航空513便などが入り乱れるしっちゃかめっちゃかなコースを想像させたのだけど、ここはちょっと期待はずれ。
そのギミックはと言えば、荒天の海のど真ん中に、巨大な渦潮が待ち構えている程度しか印象に残らない。
本編にあったエリア51みたいなコースを期待していると、ちょっと肩すかしを食らう。
「もしかしてこれ、本編の没コース?」なんて疑念が湧いてこなくもない、ちょっとイマイチなデキだったりする。

しかしまぁ、新マシンとマルチプレイレース向きの二つのコースだけで、このパックのもとは充分に取れると言っていいだろう。
いずれにせよ、ハイドロでサンダーでハリケーンな人たちにとっては、無料パックだけでも落としておくのは必須。
オンラインも、まだまだそれなりに賑わっているので、対戦相手に事欠くという心配もしばらくはする必要がなさそうだ。
秋でも冬でも、「ハイドロォサンダァァァーハァリケェェェェェン!」
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2010/11/05 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |コメント:を投稿する 記事: 【Hydro Thunder Hurricane】テンペストパック
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