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2016/07/01 (金) カテゴリー: PS2

♪ みんな私に言うの もっと大人になりなさいとか 分別のある髪型にしたらとか メイクも派手すぎるとか あれこれあれこれ ああ、もううんざり そんなの聞きたくもない 人生はシリアスに生きるには短すぎるのよ <Bratz - Grow Up>
長い歴史を誇るマテル社のバービー人形を、ファッションドール・クイーンの座から引きずり下ろした4人組、その名はブラッツ。
オールドファッションなバービーに対して、今どきのクールなイメージを前面に打ち出して展開したMGA社のブランドだ。

女の子の感性は正直だ。ブラッツはたちまちのうちにバービーを押しのけてファッションドール市場に一大勢力を築きあげた。
トラディショナルな良家の金髪白人少女のバービーに対して、ブラッツはアフリカ系とアジア系を含む混成エスニック集団。
ヘアスタイルも、ファッションも、言葉遣いも今時だ。バービーがいくら時代に合わせて今どきを気取ろうとしても、しょせんは育ちが出てしまう。ブラッツの自然体とは雲泥の差が生まれてしまう。

ゲームの世界に舞台を移しても、ブラッツとバービーの両者は好対照だ。
乗馬をたしなみ、ペットレスキューに精を出し、フィギュアスケートに興じ、ダイビングでイルカと戯れるバービー・ゲーム。
そんな田舎の良い子丸出しのバービーの姿に恐らくブラッツは冷ややかだ。
「ダサいボーイフレンドとダサい曲でダサいダンスゲームやってどうしようっていうの?将来マーサ・スチュワートにでもなるつもり?」
ファッションと音楽とイカしたボーイフレンド。親の目なんか気にしない、ブラッツは女の子の本能にひたすら忠実だ。
そしてブラッツには、ファッションやボーイフレンド以上に大切な友情がある。サーシャ、ジェイド、クロエ、ヤスミン、この四人の絆は鉄よりも硬い。意味もなくメールを送りあう友達がいずして何の人生だろう。

オープンワールドゲームは本能をぶちまける場。
野郎どものそれがクルマをかっ飛ばしたり銃を無差別にぶっ放したりすることならば、女の子はこのブラッツのささやかな箱庭の中で、ドールの身を借りて本能をアンリーシュする。
お店に駆け込んで欲望の赴くままに服や靴やアクセサリーをショッピング。美容院では飽きるまで髪型を試しまくり、いろいろなメイクにチャレンジする。
ショッピングに使うお金は簡単なクエストをこなせば、それこそ使い切れないくらい入ってくるし、ダメ押しのように地面からも沸いてきたりする。

それにこの箱庭には、目障りなものが一切出てこない。ダサいお店も、むさ苦しいオタク男もいない。
街を歩く動物はすべて可愛らしいものばかりだし、男の子は会うたびにきちんと歯の浮くようなお世辞を投げかけてくれる、イケメンで清潔な子ばかりだ。
この『Rock Angelz』の他に、『Bratz the Movie』、『Bratz: Forever Diamondz』と、ブラッツの絶頂期には立て続けにPS2でゲーム作品が登場した。
いずれもがさつば野郎どもから見れば、区別がまったくつかないような内容だが、なぁに、向こうにしてみたって、バイスシティとサンアンドレアスの違いなんか分からないだろうからおあいこだって。
<日本版未発売>
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