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フィットネス
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2016/05/17 (火) カテゴリー: PS1

手首とくるぶしに装着したバンドはフィットネスの秘密兵器。
だがパワーリストやアンクルの類じゃない。それぞれにボタン電池を必要とする電子機器だ。
その名もマーシャルビートコントローラ。
時は2002年、ゲーム産業の行く末を微妙に感じ取ったコナミはピープルエグザスを買収。名将をコナミスポーツクラブと改めて健康スポーツ事業への転換に舵を切り出した。
しかし「ゲームぅ? まだそんなこと言ってんすか!」なんて態度を隠そうともしなくなった現在と違って、この頃はまだゲームと健康事業の折衷が、いちおうは試みられたりしていた。

そして生み出されたのが格闘技とダンスゲームを折衷した新世紀のフィットネス、マーシャルビート。
ピープルエグザスから受け継いだボクササイズと、『Dance Dance Revolution』で培ったダンスゲームのノウハウのコラボレーション。
登場するのは男女二人のコナミスポーツクラブインストラクター。
彼らが伝授してくれるのは、空手やムエタイ、ボクシングに中国拳法の動きをベースとしたマーシャルアーツフィットネスだ。
画面の中のインストラクターに合わせてストレートにフック、アッパー、横蹴り、膝蹴り、回し蹴り。その動きは四肢に取り付けた専用コントローラが、しっかりフィードバックしてスコアに換算してくれる。

WiiやKinectのフィットネス系ソフトの元祖みたいなゲームだが、この専用コントローラは赤外線レシーバー依存なので、精度面でかなりもどかしさがある。
特にこれでメニュー画面操作やパーソナルデータの入力を行おうとすると、あまりの意のままならなさにレシーバーに飛び横蹴りをかましたくなってくることだろう。
しかしいざフィットネスモードを開始して、おのが手脚をベニー・ユキーデのようにぶんぶん振り回してしまえば、多少の精度面の問題はそれほど気にならなくなる。
ゲーム(フィットネス)という大義名分の下に、周囲の目を気にすることなくパンチやキックの大暴れ。

そして『DDR』のようなタイミング判定も、もちろんこの『マーシャルビート』には導入されている。
"Good"や"Perfect"の代わりに現れるのは、それぞれの判定に応じた画面エフェクト。
タイミングが合えば合うほど、パンチやキックに格闘ゲームも顔負けの炎や波動拳もどきエフェクトがオーバーラップされるのだ。
マニュアルには「手足の動きがゲーム中のチャクラたるビートに乗った瞬間、融合された力は絶大なる破壊力となり、繰り出すパンチやキックと共にで効果音とビジュアルエフェクトで体感できるのだ」などと、いささか誇大広告気味の解説がなされているが、健康事業にはこの手のはったりは付きもの、吹いたもん勝ちの世界だからしょうがない。

スポーツクラブのボクササイズメニューをほぼそのままコンバートしただけあって、家庭内フィットネスソフトとしては、なかなかハードな内容なのだが(スペース的にもテレビ前にKinect並みの空間を要求される)、まぁコナミスポーツクラブが家の中に出張してきてくれると思えばいいだろう。
これはゲームだなどという腑抜けた考えは捨てろ! これからは健康事業だ。さあ、水素水飲んでガンバるぞ!
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