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【Pinball Hall of Fame: The Williams Collection】思い出のピンボール台

   ↑  2010/11/17 (水)  カテゴリー: PSP
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ハイスコアを抜かれたり、抜かれたり、たまに抜いたり、ランキングで置いてきぼりにされたり、天文学的数字のハイスコアにやる前から敗北感にうちひしがれたりと、相変わらずちまちまと『Pinball FX 2』を遊んでいます。
このソーシャルゲームチックなシステムは、下手の横好きの私にとっては、結構ありがた迷惑なものでもありますけど、やはりこの熱中度は初代『Pinball FX』を遙かに凌ぐもの。
おかげで寝ている間でも、Romeの水道橋からの戻り玉に、「うわわわわ!」と慌てて台を揺さぶっている夢を見る始末です。
その余波をかって、最近ではPSPの方でもピンボールソフトが常駐状態。ソフトは勿論、あの手の中に収まる珠玉のピンボールコレクション、『Pinball Hall of Fame: The Williams Collection』。
懐かしのウィリアムス社製ピンボール台を、たっぷり収録したこのソフトの中から、今日は個人的に思い出のある台をいくつか取りあげてみましょう。
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まずは古いところからGorgar。
1979年に登場した、「ごぉぉぉがぁぁぁ」の唸り声でお馴染みのマシン。
立体ランプレーンなど無い平面的な構造に、バンパーやドロップターゲットをメインに構成された、いかにも'70年代スタイルのシンプルなデザイン。
これに'80年代的な過剰な電子音がミックスされた、'70年代と'80年代にまたがる過渡期的な作品。
このマシンのスタッフの一人が、当時ウィリアムスの社員であったユージン・ジャーヴィス。
後にウィリアムスがビデオゲーム分野に参入すると、これの開発に加わり、ディフェンダーやロボトロン、スマッシュTVといった名作の数々を手がけることになるデザイナーです。
つまりこのGorgarは、'70年代と'80年代の架け橋になると同時に、ピンボールとビデオゲームという、娯楽メディアでは兄弟のような関係にある二つのジャンルを結びつける作品でもあるのです。
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そのユージン・ジャーヴィスが、やはりスタッフとして関わっている、ウィリアムス不朽の名作が、'84年に登場したSpace Shuttle。
私はその昔、近所の大型スーパーのゲームコーナーに置かれたこの台を、さんざん遊び倒しました。
テーブル上部に鎮座する20センチ大のスペースシャトルが印象的ですが、それ以上に強烈だったのが、このマシンのけたたましさ。
ユージン・ジャーヴィスご謹製の、やたらとスぺーシーなサウンドが、「びががががががん! じょんじょんじょんじょんじょじょじょじょ!」と、ゲームコーナーを制圧せんばかりの凄まじいボリュームで鳴り響いておりました。
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そのトゥーマッチな轟音は、まるで周囲のビデオゲームという新参者に対して、「ここは俺の縄張りだ。入ってくんじゃねえ!」と、威嚇しているかのようでした。
一度聴いたら耳に残るそのサウンドは、ゲームコーナーを軽く超えて、階下の店舗のほうにまで響いてくる騒ぎ。
それはもうそのスーパーの日常的騒音となっていたのですが、ある日スーパーを訪れていたら、辺りが妙に物静か。
慌ててゲームコーナーに駆け上がってみると、Space Shuttleは跡形もなく撤去されていました。
ゲームコーナーは、ついこの間までの轟音空間が嘘のように静まりかえり、ビデオゲーム筐体やエレメカマシンが控えめな電子音を奏でるのみ。
その光景は何故か私に、近所の口やかましい爺さんがぽっくり逝ってしまったときのことを思い出させたのでした。
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Whirlwindは'90年代のマシン。
私がこの台に出会った頃は、すでに格闘ゲームのブームが全盛の頃でした。
この格闘ゲームの隆盛を境に、ゲームセンターはそれまでの薄暗く、胡散臭い悪所から様変わりして行き、それまでのゲーセンの住人だったシンナー臭い歯っ欠け兄ちゃんは、あっという間に居場所を失い姿を消していったのです。
そんな”健全化”するゲーセンは、私にとっても何となく居心地の悪い場所となり、私はその健全化の象徴のような格ゲーに背を向けて、隅っこのほうで抵抗するように、ひたすらピンボールばかりを遊んでいました。
青が主体の色使いが珍しかったWhirlwindは、そのときに遊んだピンボールの中でも、特に印象的な台です。
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これの特徴は、テーブル中央にある3つの回転板。
「Storm is coming, Return to your home」そんなアナウンスと同時に、この3つの回転板がぐるぐる回りだし、上を通過するボールを、まるで竜巻に巻き込んだみたいに翻弄し、その進路を変化させるのです。
それと同時にバックグラスの上部に据え付けられた扇風機が勢いよく回転し、プレイヤーの顔に風を吹き付けてくるという、馬鹿馬鹿しくも最高なギミックが加えられていました。
冬場に、空調の悪いゲーセンのこもって乾燥した空気をこれで吹き付けられるのは、本当に堪ったもんじゃなかったです。
そんなお気に入りのテーブルも、増殖して周囲を浸食し続ける格ゲー対戦台に居場所を奪われて、何の前触れもなく姿を消してしまいましたっけ。

<北米版 / 日本のPSP本体で動作します>

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