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【Playboy: The Mansion】王国の移譲

   ↑  2016/01/13 (水)  カテゴリー: PS2
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親愛なるヘフ 突然お手紙を差し上げる失礼をお許しください お目に留まるように履歴書も同封いたします プール掃除 運転手 庭の芝刈り なんだってやります だからお願い ここに置いてください どうしてもプレイボーイマンションで暮らしてみたいんです! <Prince Charming - I Wanna Live At The Playboy Mansion>
         
その人は世界中のあらゆる男という男が羨む存在だった。
世界一のモテ男にして、史上最も優雅なひきこもり。80半ばにして20そこそこの娘との浮き名を流す。
何よりも彼は自分の欲望に忠実で、そのライフスタイルは自分自身を一切偽っていない。
21世紀最後の皇帝、その名はヒュー・ヘフナー、通称ヘフ。PLAYBOY誌の生みの親にして、この地球上で最高の楽園、プレイボーイマンションの主だ。
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しかし歴史上どんな大君主といえど、その絶頂を永遠に持続させることなど不可能だ。
PLAYBOY誌と共にあったヘフの栄光にも、ついに陰が差した。酒池肉林の騒ぎが毎夜繰り広げられ、幾多のセレブたちが色んなものを垂れ流してきた欲望の王国、プレイボーイマンションが売却にかけられるニュースは世界を駆け巡った。
売却価格は2億ドル(約234億円)。その背景にはPLAYBOY誌の業績下降があるようだが、何よりもショックなのは、あの枯淡なんて言葉とはおよそ無縁だったヘフが、ついに老いの翳りを見せてしまったことだ。
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プレイボーイマンションはゲームの舞台にもなった輝かしいモニュメントだ。
限定された場所を舞台に、キャラクターの欲望絵巻が展開される『Sims』のシステムは、各界のセレブリティが一同に会しては喜怒哀楽してきたこの建物との相性がバツグンだ。
そんなわけで『Sims』の基本システムをまるまる頂いたこの『Playboy The Mansion』。
プレイヤーはヘフに指示を与えて、登場する女性という女性に片っ端から手を出して愛人を複数囲いまくり、その合間にセレブを招いてパーティーを主催し、それによって広がった人脈を活かしてPLAYBOYの誌面を作る毎日を過ごすのだ。
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王族のような毎日を過ごす為には当然先立つものが必要だ。
ヘフの収入はPLAYBOY誌がもたらす収益が頼り。欲望の赴くままの日々を過ごす為には、定期的に同誌を発行する苦労も厭わない。
PLAYBOY誌の基本となる記事は全部で6つ。表紙グラビア、セレブのインタビュー、エッセイ、コラム、写真レポ、そしてセンターフォルド(中綴じグラビア)。
へフが雇わなくてはならないスタッフは、カメラマンとジャーナリストが各最低一名ずつ。そしてセレブ接待用のバニーガールに月替わりのプレイメイト。
コラムと写真レポは、スタッフに指示すれば即座に出来上がるが、問題なのは表紙グラビア、インタビュー、エッセイだ。
これらの記事の作成の為にはセレブたちとの深い人脈が必要になってくる。そんなセレブたちと深い絆を手っ取り早く作るには……、レッツ・パーティー!
そう、ヘフにとってパーティーとは、あくまでもビジネスの一環。もちろん趣味も堂々と両立させている事は言うまでもないが。
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なんてったってあのヘフからのパーティーのお誘だ。セレブたちにとっても自分のセレブ振りに箔が付くいい機会。
二つ返事でプレイボーイマンションにやって来る、映画スターにミュージシャン、コメディアンにプロデューサーにスポーツ選手たち。
彼ら、彼女らの間を忙しく立ち回って親交を深めるヘフ。友情度やビジネス信頼度が上がればすかさずインタビューやエッセイのお願い。
女性キャラには友情度、ビジネス信頼度の他にロマンス度という数値も設定されている。ちょっとあの女性ロックミュージシャン相手にロマンス度を上げてみよう。
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天下のプレイボーイ、ヒュー・ヘフナーお得意のロマンストークでがんがん上昇するロマンス度。何やらハグとかキスとか色んなコマンドが増えてきた。もう片っ端から試して見よう。
セレブが集うパーティーのど真ん中で、初対面の女性相手にハグやキスに興じるヒュー・ヘフナー。さすがだぜ!やっぱりヘフはそうでなくっちゃ!
そんな行為を繰り返していると、さらに加わる新たなコマンド。これを選択すると、相手はトップレスになるわ、乳は揉むわ、デュアルショックはぶるんぶるん振動するわと、もう大変な騒ぎに。
ひと目もお構いなしにやるだけやってすっきりしたら、今度はビジネスの話だ。「次号の表紙グラビアは君ね」。
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センターフォルドのヌードグラビアを飾るプレイメイトも、勿論まずは手を付けてから仕事を割り振る。
部下のカメラマンやジャーナリストも、勿論最低一度はお手付きだ。え、バニーガールはどうしたって? パーティーで野郎どもの相手をさせる大切なスタッフだぞ。味見をしていないわけがないだろう。
そして店頭に並ぶPLAYBOY最新号。その収益でマンションの備品を買い足したり拡張したり。何せソファーの数はいくらあっても足りないくらいだからな。いつでもどこでも即座に行為に勤しめるために!
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我々凡夫どもにはコントローラー越しでしか体験できなかった、そんな夢のような暮らし。
半世紀以上も続けていた王族も及ばない暮らしを、ついにヘフが自ら捨て去るときが来る。
どんな英傑でも老いには勝つことができない。そうもっともらしく納得しながら記事を読み進めていくと、最後の方に売却の絶対条件として、「ただし誰が買おうとヘフもそのままプレイボーイマンションに住み続けることが絶対条件」。
なんのことはない、これじゃ「わしに代わってパーティーを開催してくれる人」を募集してるようなものだ。そしてそれに参加する気まんまんだぞ。この爺さん、ちっとも枯れてねえ!

<海外版>

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2016/01/13 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


ボウイ様は美男薄命だったと。

創元文庫の街角の書店収載のアダムス氏の邪悪の園という短編小説は、まさにヘフナー氏をモデルに書かれています。憧れであれ、やっかみであれ、殿方の夢を体現した人物像なのですね。

奈良の亀母 |  2016/01/14 (木) 10:02 No.1177


フリッツ・ライバーの短編、ミステリアスな雰囲気も含めて完全にヘフナーですね。
ベタで世俗的な欲望と、仙人めいて浮世離れしたステイタスを見事に同居させてるところが、やはりヘフの最大の魅力であり憧れを抱く部分です。

与一 |  2016/01/15 (金) 23:11 No.1178

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