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2016/01/02 (土) カテゴリー: PS2

"業績不振で家の事業が立ちゆかなくなったので、私たち兄妹はそれぞれよその家に引き取られることになった。
どう見ても先行きが危ぶまれるXboxさんちに行くことになった弟の『クレイジータクシー』は、今から暗い顔をしている。
そんな弟には悪いけど、私は今回のことを前向きに考えるようにしている。もちろん親元を離れるのは辛いが、私が貰われることになったところは、この界隈でもっとも羽振りのいい家。
セガさんちでも一番優秀な子をと望まれての養子行きだ。
傾いた実家で孤軍奮闘していたときよりも、さらなる華やかなスポットライトが私を待っているはずだ。"

なんて思惑とは裏腹に、貰われていった先ではたくさんいるそこそこのデキの子の一人でしかなかった、なんてことがあったりしますが、まぁ鶏口となるも牛後となるなかれってのは、よく言ったものですね。
ハード事業から撤退しソフトメーカーとしての巻き返しを図るセガ。サターンやドリームキャストを支えてきたタイトルたちの行く先には自然注目が集まりましたが、中でも至宝といえるサクラ大戦シリーズの嫁ぎ先は、やはりプレイステーション2でした。
以降のナンバリングタイトルの登場を匂わせながらも、まずは挨拶代わりと、とりあえず放ったのはシリーズ第一作のリメイク。

しかしオンリーPS2ユーザーで、「サクラ大戦がプレステに来るのを心の底から待ってました!」なんて奇特な人が、そうそういるはずもなく(やりたい人はとっくにセガハードごと買っているだろう)、新しい土地での満を持しての新規開店も、やって来るのは結局。揃いも揃って一作目のサターン版はおろか、ドリームキャスト版をも何度もクリアしたような、すれにすれきったお馴染みばかりなのでした。
サクラ大戦を取り巻く熱狂は、元々セガハードというプラットフォームに対する情熱と対になっているような側面がありました。
これはサクラ大戦シリーズに留まらず、セガハードを支えた他のタイトルたちにも言えたことですが、サクラの場合は特にそれが顕著であったように思います。

遊ぶ側もなんとなくアウェイの空気を感じ取り、しかもすれにすれきっていることもあって、かってセガハードでこれを遊んでいたときのようなテンションには至らずじまい。
結局この借地での仮営業のような雰囲気は、以降のPS2でのシリーズ展開にずっとつきまとい、これを払拭できないまま新天地でのサクラ大戦シリーズは、なし崩し的に終焉を迎えてしまうのでした。
サブタイトルとは裏腹に、送り出した側にも、そして遊ぶ側にも熱さが感じられない、むしろ惰性感漂う"PS2でのサクラ"。
やはりこれはサターンパッドを手に遊んでなんぼのタイトルだなという思いを強くさせるリメイク作でした。
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