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【A Kingdom for Keflings】親方は大巨人

   ↑  2015/11/18 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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人から頼りにされるというのは、実に晴れ晴れしく気持ちのいいものだ。
オレの甲斐性では、そんな機会が訪れることなど滅多にありゃしないのだが、だからこそたまに頼られたときは、鼻たかだかな気分を押し隠してむず痒くなってきたりする。
会社の行事に近所のお祭り。参加する人々のテンションやモチベーションも様々なイベントを成功させるには、やはりそれをきちんと束ねて誘導させる能力のある人が必要となってくる。
もっとも実社会においては、能力もないのにその地位にしゃしゃり出たがる輩がやたらと多くて、プロジェクトに混乱をもたらすのが常だったりするが。
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しかし今のオレの、そのポジションに対する適正を疑う人間はいないだろう。
なんたってオレは大巨人。見下ろし画面だから天を衝くというイメージには、ちょっと程遠いが、それでもこの地に住まうケフリンという小人連中から見たら、キングコングサイズの存在であることに変わりはない。
大巨人は親方だ。命じられた単純労働しかできないケフリンたちから頼られて、この何にもないまっさらな土地に彼らの王国を築く役目がある。
家に始まり工場に学校にモニュメント、王国をどうデザインするかは、高所から周りを見渡せる頼もしい親方のセンスにかかっている。
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そしてケフリンたちに労働の差配をするのも、もちろんの親方の役目。
ケフリンは基本的に怠惰な連中だ。率先しての学習ができない。だから仕事は全部体で覚えさせる。
ケフリンの体をひょいとつまみ上げて森まで運び、「お前はここで木を伐る」。そして再びつまみ上げて製材所まで運び、「そして伐った材木をここまで運ぶ。ユーアンダスタン?」。
採取係に運搬役、手の空いてるケフリンたちに満遍なく仕事を振れば、連中は王国建設の資材集めのために、その重い腰をようやく渋々と上げるだろう。
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大巨人は現場の親方だ。偉ぶった元請け建設会社の担当なんかじゃない。
どっかで手の足りない部署があれば、そこに足を運んで手助けをすることだって厭わない。
石材をよたよたと運ぶケフリンに混じって、重い石をまとめてむんずと抱え上げ運ぶ。なんて頼もしい、そしてなんて心優しい親方なのだろう。
建物の部品が出来上がれば、いよいよここからは親方でしかできない作業だ。
何せ建築用重機の存在しない中世ファンタジー世界。プレハブ建築の最終組み立てを頼めるのは、大巨人である親方しかいやしない。
かつて人間起重機の異名をとったプロレスラーがいたが、そのニックネームを受け継げるのは、親方を置いて他にはないだろう。
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2008年に入ったXbox 360の超大型アップデート。
昔懐かしいブレード型のダッシュボードから、現行のスタイルにモデルチェンジされるなど、大きな改革がてんこ盛りのアップデートだったが、そのときに導入されたのがユーザーのアバター。
そして『A Kingdom for Keflings』は、そのアバター対応ゲームの記念すべき第一弾。
簡略化されたサンドボックスゲームにアクセントをつけるのは、小人たちの間を縫って悠々とプロジェクトを指揮する、頼もしきプレイヤーの分身。
そして日本語版だけのちょっぴりおトクなアクセントとなったのは、ほんわかしたムードに何故か妙にマッチした、おもしろ日本語訳の数々だ。
オレは大巨人。大巨人は頼もしき親方。ケフリンたちは、みんなことのオレを頼りにしている。
もっともオレを見上げるケフリンたちのその眼には、ちっとも敬意というものが感じられないのが、ちょっとひっかかかるところではあるが……。

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