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【SIMPLE2000シリーズ Vol.38 漢のためのバイブル THE 友情アドベンチャー 炎多留・魂】

   ↑  2015/03/01 (日)  カテゴリー: PS2
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人というのはとかく自分に甘く他人にはやたらと厳しい生き物。
デスクを並べる仕事の同僚に対しても、やれあいつは無能だとか、こいつはいつもオレの足を引っ張ってるなどと、ネガティブな感情をつい日常的に抱いてしまうものです。
そんな我々に「人とは何か? 仕事とは何か? 働く漢(おとこ)の人間関係を通して、そこに生まれる友情。この物語を知らずして、漢(おとこ)を語る無かれ!」と熱い喝を入れてくれるのは、まさかのSimple印。
2000年代前半のD3パブリッシャーは、飲み屋でのバカ話を企画会議代わりにしてるんじゃないかと思わせるくらい、悪ノリが度を越していましたが、それがシリーズのパブリックイメージを覆すことを承知の上で、あえてこのような崇高なテーマを持つゲームをわざわざSimpleシリーズに引っ張ってきたのは、同社にとってよほど心に期するものがあったのでしょう。
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仕事にかける漢(おとこ)たちの熱い友情を主題とするゲームだけあって、女性はエキストラ扱い程度の登場です。
しかし登場人物たちの仕事に打ち込む熱い情熱、互いを叱咤し労わりあう美しい信頼関係、そして時にはシリアスに、時には羽目を外して熱く燃え上がる友情の絆を目の当たりにすると、少なくともこのゲームにおいては男女雇用機会均等は邪魔で無粋な存在に思えてくるから不思議です。
社会に出て闘う漢(おとこ)たちにとって、気がつけばこのゲームは24時間闘う為のこれ以上は無い最高のカンフル剤として機能してくれる事でしょう。
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私もこのゲームを体験してからとううもの、今まで私のジャマをする連中だと思っていた同僚たちを、改めて共に闘い切磋琢磨していく熱い仲間たちであると、認識を新たにすることができました。
今では彼らたちの男らしい後ろ姿に、非常に熱い視線を送る毎日です。彼らも私の視線を意識してなのか、そっと視線をそらしたり、時にはこちらを横目で伺いひそひそ話などをするようになりました。
そんな仕事に打ち込む熱いひととき。私の頭の中には、この炎多留・魂の熱いテーマ曲が常にリフレインしている始末です。

個人的に気になったキャラクターは、主人公の同僚アナウンサーのちょっとクールな個人主義者折尾(知人はこのキャラクターをツンデレと呼んでいましたが、仕事の同僚に対してそのような表現を使う意味がさっぱり分かりません)と、元プロ野球選手のスポーツキャスターの喜多道先輩です。
特に体育会エリートの臭いをぷんぷん振りまく喜多道先輩などは、当初職場のトイレなどで遭遇してしまったときに、何故か思わず反射的に腰が引けてしまうほどでしたが、今ではオリジナルのPC版を購入して喜多道先輩のことをもっと知りたいと思うまでに、熱い友情を交わせるようになりました。
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コンソール機への移植に伴って、そのPC版から改変された部分も多々あるようですが、ところどころにそのオリジナルの痕跡が尾てい骨のように残っている様子は、なんだかちょっぴりスリリングです。
D3パブリッシャーがあえてSimpleシリーズに、この仕事に打ち込む漢(おとこ)たちの魂のスキンシップをテーマにしたゲームを移植したのは、「己のビジネスに対して常に真摯であれ」という自戒の念を込めてのことだったと思いたいところですが、そのくせこの作品以降のSimpleシリーズが「飲み屋でのバカ話をそのままゲームにした」路線をさらに拡大させていったのは、納得しかねるものがあります。
D3パブリッシャー内では、まだ同僚に対する熱い想いとスキンシップが足りないようですね。猛省してください。

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