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Xbox 360やPS3の後期は、ゲームソフトをパッケージで販売する形態の最後の悪あがきだったような時代なのだろう。
そのせいかこの時期には、主だったゲームにやたらと限定版パッケージが登場した。
中には初回限定版しか存在しないソフトやら、限定版の方が通常版より流通価格が安いソフトなんてのもある始末で、この特別版パッケージ商法は、あっという間に飽和状態。
『HALO3』のスチールケース入り初回限定版なんてのが出ていた頃は、まだそれなりにありがたみがあったものだが、似たようなパッケージがどんどん出るに連れて、しまいには「場所を食うし出し入れしづらいから、普通のパッケージの方がありがたいよ」なんて思うようになってしまった。
しかしゲーム機が代替わりした今では、ダウンロード販売の方が完全に主流となり、利便性に乏しいパッケージ版は物好きが買うモノみたいな扱いだ。
我々の世代でマニアックなホビーを持つ者は、コレクター的な資質を多かれ少なかれ持っているのだが、そんなコレクションを手元に揃えて悦に入るような性質も、モラトリアム期のようにある日ポロッと卒業してしまうものらしい。
オレも最近は溜め込んでいた音楽CDや古いゲームソフトの大半を、えいっとばかりに処分してしまった。
今後パッケージを買う行為によって満たされる欲求も、大幅に減少してくるのだろう。
幸いなことに、市場縮小により身近でゲームソフトや音楽CDを扱っているような店は、ここ数年で著しく減った(360が出た当時には、自宅の近隣に8軒ものゲーム専門店があったのだが、今ではすべて廃業してしまった)。
ちょっと店によって棚を物色するなんてことも、やろうと思ってももうなかなかできない。
よし、これを機にオレは、モノに縛られず執着しないゲームライフを歩むのだ!……と、歯切れよく言い切れないのは、きっとオレの断捨離スピリットがまだまだ過渡期にあるからなのだろう。
そんなもんしょせんはデジタルデータだ、と割り切りたくてもムリな存在だってある。オレがHALOと共に歩んだ12年の歳月とその思い出がそうだ。
Xboxユーザーの歩みは常にHALOとあった。そのこってりと濃い12年の歴史が詰まった集大成パッケージ『HALO: The Master Chief Collection』は、どうしても手元に飾っておきたい大切な記念品である。

もしこれが360時代であれば、アートワークやら何やらを同梱した仰々しいパッケージになっていたとろこだろうが、この『HALO: The Master Chief Collection』は、とてもシンプルなパッケージングだ。
しかしそのシンプルな外観に包まれた、たった一枚のディスクの中には、12年分の歴史とプレイヤーそれぞれの喜怒哀楽が凝縮されている。
そのパッケージを手に取り眺めているだけで、様々な感慨にふけってしまう。世の中には断捨離の心だけでは処理できない、単なる物欲の果てとは違う大切なパッケージだってあるのだ。
このパッケージ版、アマゾンさんのご好意により、オレの手元には発売日から2日遅れた今日のついさっき、やっと到着した。
だからダウンロード版にしとけばと諭す向きもあるだろうが、これのおかげで4500にも上る総実績の中で真っ先に解除した記念すべきアチーブメントが、HALO第一作目の発売日15日にちなんだメモリアル的なものになったのは、Konozamaのケガの功名と言えるんじゃないだろうか。
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2014/11/15 | Comment (5) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |私はパッケージ版をキャンセルしてダウンロード版にしましたよ。
他のゲームならいざしらず、HALOですよ?ほぼ毎日起動するだろうから、ディスクを入れるのももどかしいと思って。
でも当初のMSの構想だと、一回インストールすればあとはディスクいらないんじゃなかったっけ?そっちの方が良かったのに。
ゲーム機とパッケージは処分しDLしてプレイするようになりましたが、ページを捲る喜びだけは電子書籍では味わえず
本は増える一方です。いつか本の収集癖から卒業できるのでしょうか。
>ヤクモさん
どうしようか迷ったんですけど、どうせ他にパッケージのディスクはろくに無いから入れっぱなしになるし、今回はマルチをそれほど遊ばないだろうからと、こっちにしちゃいました。
ディスクレス起動プランはいったん後退しちゃいましたけど、いずれ実現されることにはなるだろうと予想してるんですけどね。
>奈良の亀母さん
ちょっと地震で揺れた後に、本棚周辺の床だけが、いつまでもミシミシ軋んでいるのに気づくと、さすがに「本ってムダに重たい。このままだとマズい!」と危機感が生まれると思います。
私も基本的にはパッケージ派です。
しかし、椎名林檎が、もうCDは駄目だと言ったとか言わないとか。
日本では据置きは鳴かず飛ばずですし。
大きな波がやってくるんでしょうね。
この前、早々とアウトレットになっていたプラントvsゾンビGWのパッケージ版を購入し、家に帰ってインストールしようとしたら、おもむろにディスクの中身無視してストアからまるまるダウンロードを開始した時は、さすがにパッケージ版の存在意義を疑いました。
もう音楽CDとかも、ジャケットにダウンロードコード付けて売ればいいんじゃないかという気にもなってっきますね。
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