この記事に含まれるtag :
HALO

惑星リーチ。スパルタンノーブルシックスの体を借りて、オレは久方ぶりにこの古い地球のような風情を残す星にいる。
人類とコブナントの戦いで、もっとも悲劇的な戦場を再体験するため。そしてもう一つ、ささやかだけど、とても重要な役目を再び果たすためだ。
一連の『HALO』関連作の中で、正編シリーズの補完的役割を担うこの『HALO: Reach』をベストに挙げる人も多い。かくいうオレもその一人だ。
原野、峡谷、市街地に屋内戦、さらにはスペースコンバットやヘリコプターのパートなど、変化のついたステージがバランスよく配置されたキャンペーンの構成。
そして対戦のみならず、ファイアファイトやCo-opといったマルチプレイの形が、整理され洗練した姿となって、しっかりと確立されたのもこの『Reach』からだ。

そして『Reach』は、これ以上はないくらい八方塞がりな物語でもある。
そのキャンペーンは負け戦の追体験。夜襲の成功やCSO級大型空母の撃破といった快事も、コブナントの迅速かつ圧倒的な侵攻の前には、象の足に蟻が噛み付いた程度のことでしかない。
一人称視点ゲームの幕間に三人称視点のムービーが挿入されるのは、なにかと賛否両論のある演出だが、少なくとも『Reach』におけるそれは成功を収めている。
ステージの始まりや終わりに拝むことができる我がスパルタンノーブルシックスの姿。
コブナント軍が大飛来する空や、攻撃によって燃え上がる都市を静かに眺めるその様子は、この突破口がどこにも見当たらない絶望の戦場を象徴するかのようで、とてもせつなく印象的だ。

そう、プレイヤーは最初からこの戦いが徹底的なまでの負け戦であることを知っている。
惑星リーチが陥落したことは、我々の時間軸の中では、とっくに既定の事実だった。
それなのになぜ抗うのか? その答えはキャンペーンの終盤でドラマチックに押し寄せる展開によって明らかにされる。
それは戦艦オータムと環状惑星から始まる長い長い戦いの始まり。『HALO: Reach』はそのプロローグであり、そしてプロローグの枠には収まりきらない物語。
もうすぐやって来る、Xbox Oneで蘇ったマスターチーフの壮大なサーガに希望の糸を託すために、オレのスパルタンノーブルシックスはリーチの絶望的な戦場を駆ける。
そしてすべての役割を全うしたとき、オレのスパルタンノーブルシックスは再びこの星に踏みとどまるのだろう。あとはすべてを任せたぜ、マスターチーフ。
- 関連記事
この記事に含まれるtag : HALO
(記事編集) https://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2198.html
2014/11/11 | Comment (4) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |Reach 良いですよね。
私は Reach をプレイするために Halo1-2-3 を駆け足プレイしたので、
個人的にはマスターチーフよりシックスに思い入れがあります。
最後のハルゼイ博士のナレーションに SF を感じていたのに、
オプスで迷走して大変なことになってしまったのが非常に残念です。
補完的意味合いを持つ作品なのにも関わらず、ゲームシリーズとしては集大成的なポジションですよね。
あらゆる面で一番バランスがとれているこの作品が、マスターチーフ不在というのも、ちょっと皮肉といえば皮肉かも。
そのマスターチーフが今日Amazonからやってくるんですが、噂によると60GBとか聞いたんですが本当だとするとDISKに入りません!
外付けのHDDでオススメがあれば教えてください。
うちもたった今到着したんですが、ぎりぎりで収まってとりあえずは胸を撫で下ろしてます。
とは言っても容量を使い果たしたのは事実なので、いい加減HDを増設しないといけないみたいです。
こっちもまだ外付けHDDは未検討なんですが、500GBが一瞬で食われたことを考えれると、やはり最低でも2TB以上のものを付けておいた方が良さそうですね。
コメント:を投稿する 記事: 【HALO: Reach】絶望と希望の戦場
お気軽にコメント:をぞうぞ。非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント:) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。
Comment