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2014/09/08 (月) カテゴリー: XBOX ONE

Xbox Oneに首ったけの日々だが、さすがに昨日の深夜はそれをほっぽりだしてWOWOWのUSオープン中継に釘付けになっていた。錦織がジョコビッチを下して決勝へ駒を進めた歴史的な試合だ。
かつて伊達公子が女子シングルスのトップ戦線で戦っていた頃。フェド杯やウィンブルドンでグラフと激闘を繰り広げた翌日なんかは、興奮して居てもたってもいられなくなり、ラケットとシューズを引っ張りだしてコートの予約に奔走したものだった。
しかしさすがに歳を重ねるごとにテニスで走り回る気力は次第に失われ、気づけばコートとは久しく疎遠になってしまっていた(なのに未だにグランドスラムに出場し続けるダテックは、山本昌に負けないくらい、何かがおかしい)。

だけどやはりああいう試合を観てしまうと、昔の血が再び滾ってくる。
こう見えてもオレだって、学生時代に勧誘のときだけ疑似餌の女の子を並べてナンパ系を装うガチ系テニスサークルに騙されて入ってしまい、「話が違う……」とぼやきながら球拾いをしていたキャリアを持つ男だ。
日本中でインスタントに沸き上がっている、このテニスフィーバーの乗らないわけにはいかないだろう。
愛用していたブリヂストンV-QB2.6は、『Quest for Fame』を遊ぶときのギター代わりの役割を経て、今や物置の奥深くだ。
だが案ずることはない。今のオレにはXbox Oneと『Kinectスポーツライバルズ』がある。
シューズがなくとも、ラケットが見当たらなくとも、Kinectの前に立てば、オレはいつでもテニスへの情熱と、あの無為な球拾いの日々を思い出すことができるのだ!

『Kinectスポーツライバルズ』に収録されている6つのスポーツの中で、テニスは個人的に一番操作の把握に手間取った競技だった。
飛んでくるボールに合わせてフォアかバックハンドでタイミングよく腕を振るだけ。
結構ややこしいサッカーやクライミングなどと違って、テニスの操作はボウリングと並んで、元の競技の動作をさらに簡略化したシンプルなものなのだが、オレはついボールを追いかけて左右にアクティブに走ってはKinectセンサーの認識範囲から飛び出してしまい、自ら必要以上に事態をややこしくしてしまっていたのだ。
足は動かさずにモーションは腕の振りだけ。それをなんとか飲み込んでしまえば、走らずに済むこれほど横着で楽なテニスはないのだが、それでもつい横に動いてしまいそうになるのを抑えるのは、思ったより大変である。

まずはタイミングを覚え、スライスとトップスピン(実際のショットと同様に、腕を下に切るように振ればスライス、こすり上げるように振ればトップスピン)をものにし、サーブの打ち分けをマスター。
体を使って段階的にテクニックを習熟する過程は、やっぱりコントローラを通じた従来のテニスゲームとは感覚がちょっとばかり違う。
そしてラリーが続いてしこり合いの様相を呈してきたときの、あの息の詰まるような我慢比べの雰囲気は、体感ではないテニスゲームでは、なかなか味わえない緊張感だ。
気づけばラケットを握っているつもりの腕を振るたびに、「うっ!」とか「はっ!」などと息を吐き出すような唸り声を上げていることだろう。
ラリー合戦の末に根負けした相手がふらふらと打ち上げたチャンスボール。今だ、スマッシュだ!
千載一遇のチャンスに慌てたオレは、ついうっかり前に向かってダッシュしてしまい、テレビに激突しそうになってようやく我に返るのであった。

エースを決めればガッツポーズ、ミスショットをすればラケットに八つ当たりするフリ。コントローラの楔から解き放たれたオレに、キメられないアクションはない。
ルコント、マッケンロー、ムスター、ベッカー、ノア、サンプラス、そしてもちろんエアケイだって。慣れてくれば憧れやお気に入り選手の物真似を入れる、カラオケならぬテニスオケみたいな楽しみ方だってできる。
もう当てにもならない公営コートの抽選に期待する必要もない。テニスコートはいつでも我が家にある。
あとは物置の奥からラケットを見つけ出してきて、それを振り回せばほぼ完璧なんだろうが、うっかりすると家財に甚大な被害を与えてしまいそうだから、そいつはちょっとよしておいた方がいいかもしれないな。
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